中西 建太郎 写真展「『 境界 』 ~知床岬昆布番屋 最後の夏~」

シリウスブログをご覧の皆さまこんにちは。

5月の暑い空気もどこへやら。梅雨入りした途端に過ごしやすい気温になりましたね。

この過ごしやすい時期が長く続けばいいのになぁ・・・と思いつつも夏はすぐ目の前!

今から夏の予定もしっかり立てていきましょう!



さて、シリウスでは以下の展示を行っています。

中西 建太郎 写真展「『 境界 』 ~知床岬昆布番屋 最後の夏~」

期間:2019年6月13日(木)~6月19日(水)



手付かずの自然が残る世界遺産知床。そんな知床の中でも今回の写真展のテーマは「昆布」!

中西建太郎さんは1996年から北海道は知床の昆布番屋を取材されてきました。

取材場所は赤岩地区。赤岩の昆布番屋は昆布番屋としては知床に現存した最古の番屋です。最盛期には50軒ほどあった番屋も2軒のみになり、そして2017年にその歴史に幕を閉じました。

そんな赤岩の昆布番屋の最後の夏の姿を今回展示しています。



取材を始めた1996年から2003年まで、計10回、取材を兼ねアルバイトをしていたそう。アルバイトをした理由としては、「漁師さんたちの信頼を得るため」だったんだとか。

アルバイトを経て長年取材を重ねてきたからこそ、番屋の漁師さんたちの自然な表情や、力強い表情を捉えることができるのでしょうね。写真からも漁師さんたちとの絆を感じることが出来ます。



収穫された昆布は一本一本水洗いをしてから天日干しへ。

大量の昆布を何故一本一本水洗いするのだろうと疑問に思っていると、「昆布に苔がついてしまって乾くと白くなるので、こうやって一本一本洗っているんです。白いと価値も下がってしまうから。昔は海が綺麗だったから洗わなくても出荷できたんですけどね。」

赤岩で収穫される昆布は所謂「羅臼昆布」。昆布の王様とも言われる昆布で、見た目や形も等級に影響するので、収穫した後の処理も重要なんだとか。

昔は洗浄しなくても出荷できるくらいに海が綺麗だったのも驚きです。

地球環境の変化が昆布漁にも影響していることを初めて知ることができました。



そして知床といえば「ヒグマ」。

打ち揚げられた鯨の死骸を食べに海辺に現れるヒグマの姿も、写真で見るととても荒々しく、自然の営みを痛感する一枚になっています。

キャプションでも詳しく昆布のことを説明されていますので、じっくり読んでみてくださいね。





今回展示に合わせて写真集も販売されています。是非お手にとってご覧ください。

また中西さんの過去の作品などを集めたポートフォリオもありますので、こちらも是非!

普段自分たちが何気なく食べている昆布について、興味が湧く展示になっています。

沢山の方のご来館、心よりお待ちしております!

アクセス

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住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)

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