アイデムフォトギャラリー「シリウス」では
国境なき子どもたち(KnK)写真展2016
「明日に吹く風 カンボジアの若者たち2003-2016」を開催中です。
KnKは青少年の自立支援施設の運営などを行うNPO法人。
作品を出展されている渋谷さんは、
KnKからの依頼で2003年に初めてカンボジアを訪れました。
子どもたちが直面している貧困などの過酷な現実を撮影するも、
子どもたちの心に向き合えていなかったという反省があったそうです。
縁あって2016年、再度カンボジアを訪れることとなりました。
本作品展は、かつて撮影した子どもたちを再び取材した際の写真をはじめとした
作品展となっています。

今回お話を伺った渋谷さん
背景の写真の青年とは、約12年ぶりの再会。
初めに会った時はタイから強制送還されてKnKで受け入れられた頃
だったそうですが、今ではドイツ語のガイドとして働いています。
さらには結婚もして奥さんのお腹には赤ちゃんがいるとのこと。
青年の生き方から
「少しずつ変わっていけるという希望を失わず、生き方を自分で決めることが幸福であり、
貧困はそれを選択できない状況のことである」と学んだそうです。
本写真展では、
写真を撮影された際の背景が細かく書かれており、
それを読むと、現地の状況やその人のことがよくわかります。
写真だけでなく、キャプションをじっくり読んでいくと、より一層楽しめますよ。

展示エリアの奥のコミュニケーションスペースには
KnKの活動に関する展示物や募金箱があります。
また、カンボジアで働く人が作った小物、書籍や写真集なども置いてあり、
これらは購入することもできます。

作品もそれ以外の部分でも見ごたえのある写真展となっております。
是非ご来場ください。 (カラー 約40点)
◆開催期間:2016年10月6日(木)~10月12日(水)
◆開館時間:10~18時(最終日は15時まで)
◆休館:日曜 ※入場無料