東京は梅雨入りして一ヶ月近く経ちますが、あまり梅雨感がない天気が続いていますね。
雨ばかりでも憂鬱になりますが、梅雨らしい天気を感じたいような気もします・・・(^^;)
さて、シリウスでは以下の展示を行っています。
西寺キサブロウ 写真展「路傍–ACCIDENS-」
期間:2019年6月27日(木)~7月3日(水)

西寺さんは1950年生まれ、2000年に現代写真研究所に入学し、モノクロ写真を学ばれ、現在も在学しながら写真の制作をされています。昨日は現代写真研究所の先生も応援に駆けつけてくださっていました!
写真は全てご自分でプリント、加工もされ、なんと木製パネル貼りもご自分でされたそう!とても綺麗にパネル張りされていたので、業者が加工したのかと思いました。
綺麗にパネル張りするまでには何枚も失敗したそうで、作業終わりごろにようやく慣れてきたんだとか(笑)


もともとモノクロフィルムをメインに制作をされていたそうで、その際に作品をパネルに水張りした経験もあったんだとか。
業者にお願いするとお金もかかりますよね、とお聞きすると、
「今デジタルで何でも簡単にできるようになっているから、手をかけて作品を仕上げたかったんです。」とお答えいただきました。
誰でも綺麗に写真を取れる時代になり、ある程度業者にお願いする人も多い昨今。
自分の作品だからこそ、全て自分で仕上げることに意味があるとお考えなんですね!


デジタルで制作し始めたのはここ5年くらいだそうですが、やはりフィルムを経験してきたからこそ、デジタルになってもモノクロのトーンや諧調が綺麗にプリントできるのでしょうね。
また学校に通われているということで、ある程度学校で作業できるのも、作品を作る人にとっては便利なことです。
今回の展示では、東京の日常の情景をスナップ写真で記録されています。
どの写真もよくある風景ですが、その一瞬一瞬を切り取ることは、その場の偶然と、その時の判断能力、なによりセンスも必要になってきます。
西寺さんはその一瞬を切り取るセンスがとても秀でており、すれ違う人の位置でさえも予感していたのではないかと思うほど、写真の中の構成がまとまっています。

今回展示されている作品が収録された写真集も販売されています。
こちらも是非お手にとってご覧ください。
沢山の方のご来館、心よりお待ちしております!