
40余年に及ぶ会社員生活を終えて以来、各地の棚田・里山を訪ね歩いてきた。その先々で出会ったのは、四季折々の美しい風景だけでなく、米に寄せる先人たちの思い、米を作り続けてきた長い歴史と伝統、豊作を祈る神事や自然の恵みに対する感謝、地域の気候・風土に基づく米作り方法の微妙な違いなどにも焦点を当てた。それぞれの地域が醸し出す日々の暮らしの空気感と言い換えることもできる。
ここでは約20年間に各地で出会った棚田・里山の写真72点(日本国内:29カ所・56点、外国:4カ国・16点)を展示する。
今、棚田が多い中山間地域は、過疎化、高齢化、農業後継者の不足など厳しい状況にある。だが、そこに生まれ育ち、米作りを生業としながら高齢期を迎えた人たちから、「自分の人生は不幸だった」という声は聞かれなかった。一方、棚田で米作りを続け、中山間地域を守ってきた人たちの多くは70歳代を迎えている。
昨年施行された棚田地域振興法の条文では「貴重な国民的財産である棚田を保全し、棚田地域の有する多面にわたる機能の維持増進を図り、もって棚田地域の持続的発展及び国民生活の安定向上に寄与する。(抜粋)」と謳われている。
この法律の理念に基づく政治と行政による目配りが急を要することは論を待たない。
未だ収束の見通しがつかない「令和の米騒動」や昨今の地政学的世界情勢を考える時、食べる米があり、きれいな空気や水に恵まれた棚田・里山地域は、真の意味での豊かで平穏な暮らしの場ではないかと思う。
アマチュア写真の羅列ではあるが、この写真展によって、棚田・里山の社会的価値の理解者やファンが増えれば、これ以上の喜びはない。
(出店枚数:カラー 72点)
ここでは約20年間に各地で出会った棚田・里山の写真72点(日本国内:29カ所・56点、外国:4カ国・16点)を展示する。
今、棚田が多い中山間地域は、過疎化、高齢化、農業後継者の不足など厳しい状況にある。だが、そこに生まれ育ち、米作りを生業としながら高齢期を迎えた人たちから、「自分の人生は不幸だった」という声は聞かれなかった。一方、棚田で米作りを続け、中山間地域を守ってきた人たちの多くは70歳代を迎えている。
昨年施行された棚田地域振興法の条文では「貴重な国民的財産である棚田を保全し、棚田地域の有する多面にわたる機能の維持増進を図り、もって棚田地域の持続的発展及び国民生活の安定向上に寄与する。(抜粋)」と謳われている。
この法律の理念に基づく政治と行政による目配りが急を要することは論を待たない。
未だ収束の見通しがつかない「令和の米騒動」や昨今の地政学的世界情勢を考える時、食べる米があり、きれいな空気や水に恵まれた棚田・里山地域は、真の意味での豊かで平穏な暮らしの場ではないかと思う。
アマチュア写真の羅列ではあるが、この写真展によって、棚田・里山の社会的価値の理解者やファンが増えれば、これ以上の喜びはない。
(出店枚数:カラー 72点)




