佐々木貴範 写真展

「再生-3.11釜石」

2020/04/02 ~ 2020/04/08

2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた町は、今年で10年目の道のりを歩み始めました。この9年の間に、被災地がどのような経過を辿って再生していったのかを定点写真で展示します。すでに町が再生された場所もあれば、復興半ばの地域もあります。

これらの写真は岩手県釜石市で撮影しました。なぜ釜石なのか、それは私の故郷だからです。規模の大小、時間の長短、その土地の持つ意味に差はあれ、津波による被災地は同じような経過になっています。

展示はほぼ1年に1枚で構成していますが、1枚1枚の変化は大きくはないと感じるでしょう。ともすれば「これくらいなら2,3年で終わるのでは?」と思う人もいるはずです。それほど町を再生することは時間が掛かるという事実を知ってほしいと思います。

2019年は台風を含む自然災害が多く被害も甚大でした。私たちが平穏な日常を送るなかで、いつ被災者の立場に置かれないとも限りません。今回の展示には被災者の苦しみや悲しみ、苦悩や葛藤などは表現していません。しかし写真の奥にはそれらが確実に存在していることを、時間の長さによって感じてもらえれば幸いです。決して他人事ではありません。

(出展枚数 カラー65点)

佐々木貴範(ささきたかのり)略歴

1967年 岩手県釜石市生まれ。4歳までを過ごす。 1991年 東海大学大学院工学研究科修了後、日本高速通信株式会社(現・KDDI)に入社 1997年 同社退職後、日本写真芸術専門学校入学 1999年 同校卒業。写真家 樋口健二氏に師事 2002年 写真展「消えゆく光景・釜石橋上市場」(シープラザ釜石) 2005年 写真展「海の神・山の神-三陸釜石の祭り-」(オリンパスギャラリー) 2007年 写真集「釜石橋上市場‐追憶の光景」出版(無明舎出版) 2009年 写真展「鉄の町・釜石」(アイデムフォトギャラリー・シリウス) 2012年 写真展「釜石呑ん兵衛横丁-3.11復興へ-」(ペンタックスフォーラム) 2013年 写真展「変貌-3.11釜石」(銀座ニコンサロン) 2016年 写真展「道程-3.11釜石」(コニカミノルタプラザ) 現在、「東北」「釜石」「家族(絆)」「表現者」などをテーマにフリーランスとして活動。 埼玉県所沢市在住、釜石応援ふるさと大使、公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

アクセス

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住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)

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