日本ローライクラブは創立以来半世紀を越え、今年は60周年を迎えました。私たちはローライカメラの愛好者の集まりであるばかりでなく、各人が具象、抽象にとらわれず、あらゆるジャンルに在りながら、真の美を追求してきました。真四角なスクエアコンポジションの中にフレーミングされた美しい画像。それは諸先輩によって培われてきた所産であり、今またここに新しい写真表現を試みようと、必ずしも使用カメラなど限定せず、各自が自由な発想のもと、作品作りに励んでおります。また近年デジタルによる写真が多用されておるようですが、私たちはあくまでもフィルムによる作品作りに努めており、それを信条としております。
毎年3~4回の撮影会を開催し、各地の風物に接して写材を得、また毎月写真発表の例会を開き、三人の先生方のそれぞれ熱心なご指導、解説を戴いてより良い作品作りに励んでおります。
まして今年は記念すべき節目の年でもあり、顧問の児島昭雄先生、秋山亮二先生、梶原高男先生の賛助作品及び会員一同の作品合わせて40数点、特殊な技法の作品もあります。
何卒御高覧のうえ、ご忌憚のないご意見、ご批判、ご指導を賜れば幸いです。
日本ローライクラブ
会長 千野素行