臨時休館:2020年4月9日(木)~5月6日(水)
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、アイデムフォトギャラリー「シリウス」を
2020年4月9日(木)~5月6日(水)まで臨時休館いたします。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解賜わりますようお願い申し上げます。
写真展案内
「繭と生糸は日本一」と上毛かるたに歌われた群馬の養蚕は、明治初期から昭和の中頃まで隆盛の時代を経てきた。生産量には紆余曲折があったようだが、戦後中国などからの安い繭が輸入されるようになりその勢いを失った。一時上州の養蚕は消滅したかのように思われていたが、一部の農家で守り続けられてきた。農家育ちの私は、蚕とともに生活した記憶があり、真っ白な繭から美しい糸が引き出されることを知っていた。子供の頃の記憶をたどりながら、取材を始めたのは2013年頃からである。取材を続けるうちに、天蚕(山繭)といわれクヌギを食べて成長し緑の繭を作り美しい糸を生み出す蚕にも会え、蚕を育てるのは繊細な女性たちの手によるものと知った。「財政を握るのはかかあ」であり「かかあ天下」の由縁である。
蚕を育てるのは難しく、天候にも左右される。冷害、霜害、雹害などで桑の葉が枯死し、生育中の蚕を泣く泣く土中に埋めたと聞く。養蚕にまつわる人々の思いが、石仏、神社、神楽など祭事や社寺の石碑に多く登場している。人々は喜びや悲しみの度に祈りを奉げてきた。上州には繭から織物文化が風土として根付いていることを実感した。
いま富岡製糸場が世界遺産に登録され、桐生の織物も注目されてきている。
群馬県内(安中、富岡、吾妻、沼田、川場村、甘楽町、赤城村、吉岡町、桐生、渋川 他)
写っているもの:
養蚕飼育の様子、天蚕(山繭)、養蚕農家、神楽、養蚕に関す石仏、染色、織物等
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、アイデムフォトギャラリー「シリウス」を
2020年4月9日(木)~5月6日(水)まで臨時休館いたします。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解賜わりますようお願い申し上げます。
写真展案内
「繭と生糸は日本一」と上毛かるたに歌われた群馬の養蚕は、明治初期から昭和の中頃まで隆盛の時代を経てきた。生産量には紆余曲折があったようだが、戦後中国などからの安い繭が輸入されるようになりその勢いを失った。一時上州の養蚕は消滅したかのように思われていたが、一部の農家で守り続けられてきた。農家育ちの私は、蚕とともに生活した記憶があり、真っ白な繭から美しい糸が引き出されることを知っていた。子供の頃の記憶をたどりながら、取材を始めたのは2013年頃からである。取材を続けるうちに、天蚕(山繭)といわれクヌギを食べて成長し緑の繭を作り美しい糸を生み出す蚕にも会え、蚕を育てるのは繊細な女性たちの手によるものと知った。「財政を握るのはかかあ」であり「かかあ天下」の由縁である。
蚕を育てるのは難しく、天候にも左右される。冷害、霜害、雹害などで桑の葉が枯死し、生育中の蚕を泣く泣く土中に埋めたと聞く。養蚕にまつわる人々の思いが、石仏、神社、神楽など祭事や社寺の石碑に多く登場している。人々は喜びや悲しみの度に祈りを奉げてきた。上州には繭から織物文化が風土として根付いていることを実感した。
いま富岡製糸場が世界遺産に登録され、桐生の織物も注目されてきている。
(出展枚数:カラー約50点)
撮影場所:群馬県内(安中、富岡、吾妻、沼田、川場村、甘楽町、赤城村、吉岡町、桐生、渋川 他)
写っているもの:
養蚕飼育の様子、天蚕(山繭)、養蚕農家、神楽、養蚕に関す石仏、染色、織物等
<作者略歴>
日本リアリズム写真集団前橋支部所属
・現代写真研究所 尾辻弥寿雄ゼミに在籍