シリウスブログをご覧の皆さまこんにちは!
少し前まで秋らしい空気になってきたなと思っていましたが今日は夏に逆戻り。
まだまだ残暑が厳しいですね。どうぞ皆さま体調にはお気をつけて。
さて現在シリウスでは以下の展示を開催中です。
「未来を切り拓く山奥の少女たち ― パキスタン ―」人道写真家 清水 匡
期間:2024年9月12日(木)~9月18日(水)
認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)は、ストリートチルドレンや暴力や虐待の被害にあった子ども、大規模自然災害、国内騒乱で不安定な状況下にある子どもなど、世界各地で困難な状況にある青少年を支援する国際協力NGOです。1997年に世界の子どもたちと「共に成長する」ことを理念に活動を開始し、現在は6の国と地域で活動しています。日本の人々、特に若い世代に海外の子どもたちの現状を伝えることを目的に毎年写真展を開催しています。
今回はKnKの職員でもある写真家の清水匡(しみずきょう)さんが捉えたパキスタンの山岳部の村に住む女の子たちの姿を展示しています。
今回展示している写真は古いものだと2014年、そして2018年、2023年と数回に分けてパキスタンを訪れた際に撮影したものだそうです。
パキスタン女性の識字率は男性に比べて低く、北西部になると更にその割合は低くなるのだとか。女の子は幼いころから家事や子守りなどの役割を課され、教育を受ける時間を得られない子も。「男は仕事、女は家事」という昔ながらの固定観念のせいで平等に教育を受ける権利を得られないのは非常に残念なことです。
写真に添えられたキャプションを読んでいて印象的だったのが女の子たちの夢について。将来何になりたいかという質問に「教師」と「医師」と答えている女の子がほとんどでした。
清水さん曰く、村に憧れたりモデルとなるような人がいないので、自分たちに身近な職業、村に足りない職業に就きたいという子が多いのだとか。
小さな女の子の夢というと「お菓子屋さん」「お花屋さん」「歌手」などを想像してしまいがちですが、彼女たちの切実な願いが込められた夢を知ってしまうと、小さなコミュニティの中でしか生きていないことがどれくらい子どもたちの未来を狭くしているかを痛感し、改めて「知らない」ということの怖さや切なさ、知らない世界を知るための教育の重要性を感じる展示でした。
しかし写真に写る女の子たちの表情は真剣そのもの。透き通った瞳で授業を聞いている姿はとても力強く、頼もしさも感じます。
これからの世界を作る子たちが平等に教育を受けることができ、自由に職業を選ぶことができる世の中に大人が責任をもってしないといけないですね。
今回ギャラリートークも開催します。
清水匡×尾立素子によるギャラリートーク
開催日:9月14日(土)14:00~15:30 ※参加費500円
こちらは事前に申込みが必要です。詳しくはKnKのHPにご覧ください。
【写真展/トークイベント】KnK写真展「未来を切り拓く山奥の少女たち ― パキスタン ―」 | 国境なき子どもたち
※シリウスでは申込みは受け付けておりませんのでご注意ください。
会場にはジェンダーについて考える参加型の展示も行っています。
ジェンダーについて思いついたことをポストイットに書き貼っていくものになってます。ぜひこちらも参加してみてくださいね。ジェンダーについて新たな発見や気づきがあると思います。
さらに会場奥にはKnKの活動についてのパネルも設置してあります。これまで発行してきた書籍もありますので、ぜひこちらもお手にとってご覧ください。
皆さまのご来館お待ちしております。
アクセス
Access
住所
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車
開館時間
開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)