アイデムフォトギャラリー「シリウス」では
潮田展子 写真展「南房総 いさな唄が流れくる」
期間:2018年4月12日(金)~4月18日(木)を開催しています。
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潮田さんは木更津在住。
海の近くに住んでおられ、今回の写真もご自宅の近くや自分の生活の中で
撮影されたものも多く撮影されていますが、今回のテーマは「鯨」。
鯨とは言っても海の中で生活している「生きた鯨」ではなく、
「捕鯨」という日本の昔からの食文化に注目した写真たちです。
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(↑安房勝山で歌われてきた鯨唄)
展示されている写真は2013年から4年間かけて撮影された写真だそうです。
最初に捕鯨に注目したきっかけは、安房勝山は江戸時代に捕鯨の町で栄えたということを知り、
その捕鯨の文化が和田浦で受け継がれているということを知ったのが始まり。
今回展示されている写真にもかつて安房勝山が捕鯨で栄えていた名残が
町の至るところに残っていることが写し撮られています。
![](https://www.photo-sirius.net/wp-content/uploads/2018/04/3f341b022c4e421687e25d7635c5ea7f-213x300.jpeg)
(今回の撮影で訪れた撮影ポイント)
クジラの解体は年に1度夏に団体のHPに掲載され、
そこに合わせて近くの小学校の子どもたちや学生たちが社会見学の一環で解体に立ち会ったり、
実際の解体に参加したりするそうです。
作業が終わったらそのお肉を皆で食べるんだとか。
![](https://www.photo-sirius.net/wp-content/uploads/2018/04/2f931fb1b69a225a682af805fd0211e5-300x225.jpeg)
潮田さんも解体現場に直接立ち入れないとはいえ、子どもたちの見学している様子などを見て撮影したそうです。
地元の食文化を知るということや、食育にも繋がりますよね。
なかなかできる経験ではないので、その地域に住む子どもたちにはしっかり知って欲しい文化です。
しかし、和田浦にも過疎化の波が来ているそうで、
お正月に行なわれる大漁を祈る儀式も本来ならば成人になる男子が行なうはずですが、
今は20代~30代の男性をなんとか集めて行なっているそうです。
昔からの文化が過疎化によって失われつつあるという悲しい現実を今回知ることができ、
より地方に住むということの価値を感じることができました。
様々な観点からも貴重な写真たちです。
是非ご覧ください。
皆様のご来場お待ちしております。
平日、土曜日は10:00~18:00まで(最終日は15:00)
*日曜日休館