今回のシリウスは、2人の写真家が映し出す、三陸海岸の幻想的な美しさに引き込まれます。
震災からまもなく3年。三陸海岸の風景は震災前と変わらず時を刻んでいます。

蒲澤氏による三陸海岸特有の気象現象が織り成す海岸模様を昼夜に亘り撮影した風景『壮美』
米澤氏によるピンホールカメラで撮影したブルーの幻想的な風景『幻想』

まぶしい朝日を写し取って、鮮やかに色づいたしぶき、風景の中に差し込む光を巧みに捉えた
作品からは、自然の力強さが感じられます。すべてが自信作という蒲澤氏選りすぐりの20点に
引き込まれます。

ブルーに彩られた数々の写真。同じ風景を切り取っても、その表情は毎回違っていると米澤氏。
ブルーの表情の豊かさに驚かされます。漂う空気を感じるような荘厳な作品郡です。

シリウスのグレーの壁に、鮮やかに浮かび上がる作品を見ていると、自然というものの雄大さを感じます。
あれから3年、人が作った人工物は姿を変えても、自然の風景は今もなお変わらずに息づいている、
その力強さに感じ入りつつ、復興という本来の意味を考える時期なのかもしれません。
岩手県からきたお二人からも、東京は寒い!とのこと、
3月になって桜も待ち遠しい季節に、寒さが堪えますが、是非足をお運びください。
みなさまのお越しをこころよりお待ちしております。
●開催期間:2014年3月6日(木)~3月12日(水)
●開館時間:10~18時(最終日は15時まで)
●休館:日曜日
●入場無料