1月14日(月)「シリウス」前も真っ白に雪化粧。
小松健一写真展「三國志巡禮」のアーティストトークが開催されました。
「写真は、目に見えるものしか写らないが、そこにひとりひとりの写真家のこころや魂、思想、生き方、ものの見方、
写真を通じて伝えたかったことが入っていないと多くの人々の心を揺り動かすことはできない。」
「感性を磨き、目を研ぎ澄まし、考え方や哲学を追求することで、より深みが増し、長いフィルムを費やす映画や動画を
たった一枚の写真で凌駕することができる。」
「三國志とは、中国の長い歴史の中で、様々な民族が固有の文化を守り、互いに違いを認め合って共生してきた証。
「三國志巡禮」を通じて、過酷な自然を生きている人を被写体とし、の多様化のなかで共に生きる一人一人の人生の点と点を線に繋げてきた。
22年間6万キロの足跡から、「距離感」を学んだという小松氏。
自然体の中で、人と人、自然と人間、動物と人間、妻と子、子と親、
違いを認め合いながら文化や食物を共有して生きていく、絶妙な剣道の「間」にも似た心地よさ。
会場からの質問に、写真にはその人の人となりの全てが写る。
日頃から色々なことに触れ、五感を鍛え内面を磨いていくことが大切。というアドバイスも。
自身の歩みを振り返りながら、写真観を語る言葉に力のこもったトークショーでした。
あいにくの雪の中にもかかわらず、ご参加いただいたみなさまありがとうございました。