シリウスブログをご覧の皆様、こんにちは!
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、
昨日より新たに素敵な写真展がスタートしました
遠藤 晶 写真展 「Car」
期間:1月27日(木)~2月2日(水)
展示風景。
今回の写真展のテーマになっているのは、
乗り物としての役目を終えた車たち。
野ざらしにされ、生い茂る植物に覆われている車。
民家の横に置かれながらも、長いこと人の手に触れられていないであろう車。
もはやボディはなくなり、置き去りにされているシート。
など、様々な形で変わり果てた車の姿を見ることができます。
一般的に「ゴミ」と呼ばれる存在になった車ですが、
遠藤氏の目にそれらは魅力的に映り、「美」を感じる存在だとのこと。
一般的には何の価値もない、巨大なゴミと化してしまったそれらにも、
かつて人や荷物、想いや夢を乗せていたはず。
一台一台に物語があったであろう車達の姿は何も語らず朽ちていくばかりです。
しかし、それらは単なる「ゴミ」ではなく自然と人工物との芸術作品に思えるのです。
いずれは潰され、廃棄されてしまう車たち。
昨日までそこに在ったものがある日突然姿を消してしまう。
その存在に切なくも哀しい「美」を感じ、撮り続けています。
(遠藤氏ご本人による写真展案内より)
たしかに、遠藤氏の作品を見ていると、
写し出されている車の一台一台が抱えている物語が目に浮かぶように感じました。
周囲の風景と一体化しながらも、静かに存在感を放っている車の姿は、
とても美しく、思わず見入ってしまう吸引力があります。
また、なぜか懐かしい気持ちにもなりました。
廃棄されている車は、日常でもたまに見かける光景だからでしょうか。
照明はやや抑え気味で、落ち着いた空間となっています。
朽ちていくものの美を見事に切り取った「Car」。
見終わってからも心地の良い余韻が残る写真展です。
ぜひ皆様にもお楽しみいただければと思います。
写真展は2月2日(水)まで開催しております。
(10:00~18:00 ※最終日は15:00まで、日曜休館)
皆さまのご来場を心よりお待ちしております!
(この記事は佐相が担当しました)