シリウスブログをご覧の皆さま、こんにちは!
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、昨日より
木村亮子写真展 「RE:記憶への返信」
期間:7月8日(木)~7月14日(水)
がはじまりました!
「RE:記憶への返信」の作品は、すべてモノクロ。
街角で何気なく見かける、でも実はキラキラと輝いて見える光景にスポットを当てています。
今回は、木村さんのこだわりで館内の照明は抑えてあります。
ここまで照明を落としてある中で展示を見るのは初めてでしたが、
まるで異空間に入り込んだような感覚でとっても新鮮!
都会の真ん中にいるのを忘れて、じっくり写真の世界に浸ることができました♪
写真家・木村亮子さん(フラッシュが作品に反射してしまいました。申し訳ありません!)
写真をはじめて約3年という木村さん。
今回の写真展にいたるまでのエピソードを教えていただいたので、
皆さまにもご紹介したいと思います!
館内の雰囲気。フラッシュなしだとこんな感じです。
こちらはフラッシュをたいたもの。
★きっかけは「写真屋さん」
以前はむしろカメラ嫌いだったという木村さん。
お子さんの写真はよく撮られていたそうですが、運動会などでは「カメラ越しに見るよりも肉眼で見たい!」派だったそうです。
そんな木村さんが写真をはじめたきっかけ。
それは、近所の写真屋さんに貼られていた「ゼロからの写真教室」のポスターでした。
ちょうど息子さんに成人のお祝いでカメラをプレゼントしたこともあり、
何気なく興味を持って教室に通いはじめたそうです。
ちなみに、その写真屋さんとは・・・
写友「風」写真展 「昭和が聞こえる」でお話をうかがったミズイデさんなんです!
myカメラがなかった木村さんは、ミズイデさんに一眼レフを借りて写真をスタートしたところ、
カメラとの相性が良かったこともあり、あっという間に写真にのめりこんでしまったのだとか。
今回の作品も、すべてその思い出深いカメラで撮影したものだそうです。
ちなみに、展示にあたってはミズイデさんともかなり活発に意見交換をされたとのこと。
一番最後に飾られている作品には、そんなお二人のユーモアが結実しているので、
ぜひ注目してみてくださいね♪
★呼吸をするようにシャッターを・・・
「踏切が撮りたい!」というアイディアをもとに撮った作品、
パッと目に飛び込んできたものが印象的で、とっさにシャッターを押した作品、
車や電車に乗りながら撮った作品、
そして、木村さんのふるさと・横浜の姿を収めた作品、などなど、
展示されているのは自由な発想で撮られたものばかりです。
これらは全て2年前~昨年の春にかけての作品だそうですが、
このような自由な視点で撮影できるようになるまでは、
木村さんの中での葛藤もあったそうです。
それは、「インパクトのある写真を撮らなくては!」という想いによるものでした。
そのせいで写真に行き詰っていたところ、
とある写真家さんとの出会いがあったそうです。
その方の
「呼吸をするようにシャッターを押すんですよ」
という言葉が強く印象に残り、
肩の力を抜いて写真に向き合えるようになったのだとか。
そして、その方と同じようにご自身のふるさとにも
あらためて目を向けようという気持ちになったそうです。
呼吸をするように・・・
簡単なようで難しいことだとは思いますが、
それをスムーズに受け入れ、実践できた木村さんだからこそ、
今の自由な発想があるのかもしれません。
★当たり前だった風景が・・・
あらためてカメラを持ってふるさとを歩いた木村さん。
学校まで通った道や、近くに流れていた川など、
以前は当たり前で何気なかった光景に再び目を向けてみたそうです。
カメラ越しに見るふるさとは、
以前とはまた違った景色だったとのこと。
客観的に見つめたおかげで、新たな発見ができたようです。
この話をうかがって、私も思わずカメラを持って
なじみの街を歩いてみたくなりました。
「とにかくいいものに出会ったら、その瞬間にシャッターを押してきた」と語る木村さん。
そんな木村さんが出会った数々の“瞬間”に、
ぜひ皆さまも出会っていただければと思います。
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、皆さまのご来場を心よりお待ちしております!
(この記事は佐相が担当しました)