
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、創作意欲あふれる若手写真家(39歳以下を対象)に作品発表の場として当ギャラリーの写真展枠などを提供する支援プロジェクト「プロキオン・フォース」を開催しています。今回、宮井結美さんの写真展を支援・開催します。
平凡な日常で目を向けたのは、生活のすぐそばにある風にたなびく洗濯物や、道ゆく人の流れ、差し込む光と影など、ごくありふれたものだ。
身近な生活を撮り始めたことに大きな意味は無かったが、どれを撮っても同じものは一つもないところに興味が湧いていった。
写真に撮ることは、それら断片に名前をつけるようなものだった。
名前を持つと、今までなんでもなかった存在が自分の中で動き出した。
どこにも行けなくなる体験を私は知った。
あてもなく街を散歩するだけの毎日の中でも、身近な生活の中に大切なものがたくさんあると気づけたら、それは遠くに行って見てきたものよりもずっと尊いものになる。
この展示は世界にとっては些細なことかもしれない。
たとえ小さな一歩であったとしても、平凡な日常が写真の中だけでも光り輝くものであって欲しいと祈りながら、今日も東京を歩いている。
【宮井結美略歴】
1985年千葉県生まれ 東京都在住
御茶の水美術専門学校 デザイン・アート科卒業
【個展】
2017年「写真宮井とぼくらのユートピア」にじ画廊
写真展案内
東京に住んで19年になる。平凡な日常で目を向けたのは、生活のすぐそばにある風にたなびく洗濯物や、道ゆく人の流れ、差し込む光と影など、ごくありふれたものだ。
身近な生活を撮り始めたことに大きな意味は無かったが、どれを撮っても同じものは一つもないところに興味が湧いていった。
写真に撮ることは、それら断片に名前をつけるようなものだった。
名前を持つと、今までなんでもなかった存在が自分の中で動き出した。
どこにも行けなくなる体験を私は知った。
あてもなく街を散歩するだけの毎日の中でも、身近な生活の中に大切なものがたくさんあると気づけたら、それは遠くに行って見てきたものよりもずっと尊いものになる。
この展示は世界にとっては些細なことかもしれない。
たとえ小さな一歩であったとしても、平凡な日常が写真の中だけでも光り輝くものであって欲しいと祈りながら、今日も東京を歩いている。
【宮井結美略歴】
1985年千葉県生まれ 東京都在住
御茶の水美術専門学校 デザイン・アート科卒業
【個展】
2017年「写真宮井とぼくらのユートピア」にじ画廊
(展示枚数約40点)