足立君江 写真展

「シェムリアップ州の子どもたちと」

2015/06/11 ~ 2015/06/17

sirius_vol585

町のゲストハウスを拠点に、バイクで村を訪れるようになって、14年になります。

子どもたちとの出会いは、自分自身を見つめなおす大きなきっかけになりました。写真を撮る者として、どのように接し、どう伝えたら良いのか行くたびに考えさせられました。

町の発展は目を見張るものがありますが、村の道路は依然として土埃が舞い上がり、カメラはいつもビニール袋にいれて持ち歩くほどです。内戦後、1993年から船造りを始めた村、ヤシ砂糖を作る村、米の麺を作る村、点在する小さな市場など、半径約30キロの地域で、雨季と乾季の気候を全身で受け止め、自然と共存して暮らす子どもたちがいました。私も一緒になって木に登って遊び、村を案内してもらいました。しかし、通い続けていた村で、知り合いになった姉妹が人身売買の犠牲になり、私の写真集の表紙になった少年は、15歳で親から離れて遠くへはたらきに行きました。ある日、音楽が聞こえ、伝統舞踊のアプサラダンスの練習場に出会えた時は、何とも言えないうれしさがこみあげてきました。

内戦後、村の復興は遅れて経済的に決して豊かとはいえない中で、弾けるような子どもたちの世界を知ってほしいと思いました。日焼けした笑顔に心を奪われる時、こんな平和な姿がいつまでも続くことを願っています。

                          カラー60点

プロフィール

 1994年 写真サークルに参加。  1998年~現代写真研究所入学 26期終了  2000年~2014年 カンボジアを取材。 写真展  2003年より 「安曇野燦燦」「安曇野春秋」カラー  2007年 「カンボジアの子ども」モノクロ  2009年 「カンボジア小さな命たち」-アンコール小児病院待合室―モノクロ  2012年 「カンボジア子どもたち 女たち」モノクロ 写真集  2003年 「畦 燦燦」2006年「安曇野歩歩記」  2009年 「カンボジア はたらく子どもたち」  2012年 「カンボジア 子どもたちの肖像」  所属団体 公益社団法人 日本写真協会

アクセス

Access

住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)

アクセスについて詳しく見る