

今回の主役は雑草の花たちである。我々は、野生の世界をどれほど知っているだろう。野生といえば原野や森林の保全、地球環境や希少な動植物といった会話が飛び交う。だが、住居の周辺にも野生は存在し、それなりの小さな宇宙を形成している。身近な野生は、身近すぎるがゆえに目に留まらない。彼女たちは、道端や空き地にひっそりと暮しているからだ。普通、彼女たちは十把一絡げに雑草と呼ばれる。人間に邪魔者として目の敵にされ、少しはびこれば、あっさりと刈りとられる。今回はそんな彼女たちに目を向けた作品を楽しんでいただきたい。
略歴
昭和60年 日本大学講師
平成 6 年 日本大学助教授
平成12年 日本大学教授(現職)芸術学部写真学科所属
日本写真学会会員
日本写真芸術学会会員
フォトテクニック誌、コマーシャルフォト別冊/本誌、日本カメラ誌、アサヒカメラ誌などにカメラ、レンズ、デジタル写真関係の記事を執筆
個展
「野の花」足もとの妖精たち(ミュゼオ・ピクトリコ)
著書
デジタル写真の基礎(コロナ社・共著)
デジタル写真学入門(電波新聞社)ほか