火車撮影家集団 写真展 「火車、終煙」

2012/02/09 ~ 2012/02/15

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火車撮影家集団とは、写真家・小竹直人の呼びかけによって2006年に結成された、中国の蒸気機関車をテーマに撮影する写真愛好家のグループです。これまでに、都内各所のギャラリーでこのようなグループ展を3回開催し、今回で4回目となりました。毎回、これで最後だろうという思いで取り組んで参りました。それは、中国各地の路線で次々に蒸気機関車が撤廃され、活躍の場が限られてきたからです。 現在、遼寧省の鉄法、阜新、元宝山にある炭鉱路線や新疆ウイグル自治区の三道嶺の炭鉱路線、狭軌鉄道では、四川省の芭石鉄路や広元の郊外にある地方鉄路で機関車の活躍が見られる程度にまで減少しました。いま機関車が走る沿線には、大陸的な雄大な風景や重連運転も見ることもありません。しかし、これらの機関車は地域の産業を支えて走る“現役”の蒸気機関車です。 現場では煤まみれになって機関車とともに生きる鉄路員の姿があります。保存鉄道やイベントの機関車にはない、現役ならではの空気感。かつて日本にも流れていた、時空を越えてその空気を感じたい―。それこそが、私たちを大陸に向かわせる原動力となっていました。 大陸に僅かに残された機関車たちも、まもなく終焉を迎える。それは、世界最後の現役蒸気機関車となることでしょう。

小竹直人略歴

火車撮影家集団代表。1990年より中国取材を始め、新聞、週刊誌、写真雑誌などに写真記事を多数寄稿。近年、ANA機内誌「翼の王国」誌にて中国各地の特集を担当。2009年8月から約2ヶ月間に亘り北京エプソン(愛普生)ギャラリーにて「Last Steam in China」を開催。主な著作に、「中国蒸気機関車の旅」筑摩書房刊、写真集に「火車」東方出版刊があり、近著に「中国『蒸気』撮影紀行1900-2011」彩流社刊などがある。

火車撮影家集団写真展歴

2006年、小川町オリンパスギャラリー「中国最后的火車」 2007年、銀座コダックフォトサロン「謝々火車」 2009年、銀座、札幌、福岡キヤノンギャラリー「再見火車」

参加者

小見修弘 小山哉 小竹直人 佐々木新 佐々木登 清水等 鈴木忠 當麻哲弥 田中晋 真島洋一 室井伊織

アクセス

Access

住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)

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