

急激に銀塩カメラがデジタルに移行した昨今、フィルムの良さを知らない世代の写真愛好家が増えるのも時代の流れかもしれません。デジタルカメラの進歩は光のごとく凄まじく、ついて行くのが大変ですが、無限の要素(エレメント)を持つデジタルカメラは大変便利で安易な道具かもしれません。今後ますます多機能、高性能の、期待できる機材になるかと思います。苦労して撮影し、現像が上がるまでの不安と期待はフィルムカメラでしか味わえない楽しみですが、消えてゆくフィルムも数多くあり、赤外フィルムもご多分にもれずその一つかと思います。
そんなデジタルで赤外写真は撮れないものか? 3年の歳月をかけデジタル赤外に挑んでみました。当初は満足なものは撮れず失敗の連続でした。試行錯誤の末、何とか条件の良い気象条件で使用出来るようになったため今回の発表をさせていただきます。
作品のほとんどは都内の公園、街中のスナップで、すべて手持ちによる撮影です。
モノクロ赤外で色々な彩を感じていただければ幸いです。
(モノクロ44点)
濱田 昇(はまだ のぼる)略歴
写真展
1994年7月30日~8月10日
「蒸気機関車-ありし日の記憶-」 新宿 コニカフォトギャラリー
2011年5月19日~5月25日
「時の流れのままに~ベトナム」 新宿 アイデムフォトギャラリー「シリウス」