
1962年9月15日、会社の命でニューヨークに赴任。この日は私の33歳の誕生日でした。1ドルが360円の時代で、地下鉄が15セント(現在2ドル70セント)。アメリカでは坂本九の「上を向いて歩こう(スキヤキソング)」が大流行。そして日本では「小さな街の片すみに 冷たい風が吹きぬける ワシントン広場の夜はふけて・・・」こんな歌が流行っていました。
そのワシントン広場は、ニューヨーク・マンハッタンの中央を走る5番街の出発点です。広場には若者たちが思い思いの楽器を持って集まり歌い踊っていました。この広場を囲む街がグリニッチ・ビレッジ。そこに集まる奇抜なスタイルの若者たち。風変わりなカフェーや商店街。どれもこれも珍しく魅力的な風景に映っていました。あれから50年・・・。
*東京オリンピックが終わった直後の1964年11月に帰国。
*1990年7月、28年ぶりにニューヨークを取材。
*2013年5月、初めて渡ったニューヨークから50年、半世紀後のニューヨークを取材。 写真展はカメラと共に勤めの休みの日に取材した1962-1964と、28年後の7月の1週間、そして最初にニューヨークに渡ってから50年後の2013年5月の1週間に取材した3部門の展示を予定しています。
渡辺澄晴(わたなべ すみはる)略歴
1928年9月15日生まれ 1962年-1964年 ニューヨーク滞在 1970年-1973年 多摩美術学園写真学科講師 1990年 ㈱ニコンを退社 同年10月POS渡辺澄晴写真事務所を開設 一般社団法人 日本写真作家協会(JPA)名誉会長 デジタルフォト研究会顧問 読売写真クラブ(YPC)神奈川県支部顧問