
家庭で緑を楽しもうとすると、多くは家の中からながめられる庭をつくるということになります。ところが都会の家は庭が狭い、あるいは全くないという場合もあります。それでも緑を楽しみたいときはどうするか。
その場合は、塀を乗り越えてつたわらせるとか、家の周りのわずかな隙間を使うとかになります。それらの場合はいずれも家の内側から見るよりも外側から見る方がながめが良い。つまり外向きの庭をつくるということになります。
そんな外向きの庭を探したのですが、実際には様々で、家の周囲や全体を緑化したり、大きな木を道路にはみ出させたり、道路向きに本格的な造りにしたりなど、それぞれの緑への〝想い″が強く感じられるものでした。
高価な土地に住む都会人の知恵と才覚といえますが、私には江戸時代から続く洒落の世界を感じてしまいます。建物も道路も生活も全く変わってしまったけれど、なぜか外向きの庭には昔ながらの情緒が残っているようです。
その場合は、塀を乗り越えてつたわらせるとか、家の周りのわずかな隙間を使うとかになります。それらの場合はいずれも家の内側から見るよりも外側から見る方がながめが良い。つまり外向きの庭をつくるということになります。
そんな外向きの庭を探したのですが、実際には様々で、家の周囲や全体を緑化したり、大きな木を道路にはみ出させたり、道路向きに本格的な造りにしたりなど、それぞれの緑への〝想い″が強く感じられるものでした。
高価な土地に住む都会人の知恵と才覚といえますが、私には江戸時代から続く洒落の世界を感じてしまいます。建物も道路も生活も全く変わってしまったけれど、なぜか外向きの庭には昔ながらの情緒が残っているようです。
(カラー約40点)
林 貞吉 (はやし さだよし)略歴
1945年 東京生まれ
東京綜合写真専門学校卒業後、一般の会社で勤務。定年後に趣味で散歩写真を撮り始める。
2016年 「湾岸TOKYO」展 (アイデムフォトギャラリー「シリウス」)
2021年 「台地のヘリの痕跡—東京人はどのように傾斜地を活用しているか」展(アイデムフォトギャラリー「シリウス」)