
2010年に私はヨルダン川西岸のパレスチナを取材し、イスラエルが安全保障を理由にパレスチナとの間につくった壁(分離壁とも隔離壁とも呼ばれる)を撮影しました。壁はパレスチナ人の生活を分断し、彼らから自由を奪っていました。
その壁が撤去される気配は今も全くありません。それどころか、その後、同類の壁が世界のあちこちで顕在化し増殖しているように私には見えます。米大統領候補の発言、難民へのヨーロッパの対応、日本のヘイトスピーチ……。私たちはこうした「壁」から果たして自由になれるのでしょうか。
今回の写真展は、壁と壁に描かれた落書き(グラフィティ)、壁に囲まれて暮らす人々の表情を写した写真で構成します。私たち自身の問題として「壁」を捉える契機となればと思います。
出展枚数: モノクロ 1点 カラー 26点 (若干の変更の可能性あり)
その壁が撤去される気配は今も全くありません。それどころか、その後、同類の壁が世界のあちこちで顕在化し増殖しているように私には見えます。米大統領候補の発言、難民へのヨーロッパの対応、日本のヘイトスピーチ……。私たちはこうした「壁」から果たして自由になれるのでしょうか。
今回の写真展は、壁と壁に描かれた落書き(グラフィティ)、壁に囲まれて暮らす人々の表情を写した写真で構成します。私たち自身の問題として「壁」を捉える契機となればと思います。
出展枚数: モノクロ 1点 カラー 26点 (若干の変更の可能性あり)
山岡幹郎(やまおか みきろう) 略歴
1950年東京生まれ 1986年 合同展「パレスチナだより」(ドイフォトプラザ渋谷) 1990年 合同展「占領と悲しみの現場から パレスチナの子供たち写真展」 (中野文化センターほか) 2014年 合同展「第1回Eureka写真展 クロスオーバー組写真に挑戦」 (富士フォトギャラリー新宿)