アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、創作意欲あふれる若手写真家(39歳以下を対象)に作品発表の場として当ギャラリーの写真展枠などを提供する支援プロジェクト「プロキオン・フォース」をスタートいたしました。今回、石毛優花さんの写真展を支援・開催します。
【写真展案内】
命は、長く紡ぐ細い糸、線の様だと思う。ピンと、強く張り詰められているかと思えば、弱々しく垂れ下がり前触れもなく断ち切られる事もありうる糸、または線。これがわたしの命のイメージ。
2年前から祖父母や、叔母、自分の兄を撮ることが増えた。彼らの事を端的に紹介するとしたら「高齢者・老々介護・障害者」で括られる。丁度撮影し始めた時期に、相模原市障害者施設殺傷事件が起きた。高齢化する身内と他人事ではない事件のことで脳内が支配され、「社会と弱者、命」についてずっと今でも考えている。考えを絞り出そうとするも、何も出ない。いつまでもわたしの体内でグルグルと彷徨い続けるだけだ。
何かを見出そうとしても、何も分からない。
だから、自分なりに命を線や糸のような、繊細な存在であると例えている。
わたしには何も出来ない。強いて言えば、触れたら今にも激しく揺れ、死の匂いを纏っている命の存在を見つめ続けていこうと思う。
【写真展案内】
命は、長く紡ぐ細い糸、線の様だと思う。ピンと、強く張り詰められているかと思えば、弱々しく垂れ下がり前触れもなく断ち切られる事もありうる糸、または線。これがわたしの命のイメージ。
2年前から祖父母や、叔母、自分の兄を撮ることが増えた。彼らの事を端的に紹介するとしたら「高齢者・老々介護・障害者」で括られる。丁度撮影し始めた時期に、相模原市障害者施設殺傷事件が起きた。高齢化する身内と他人事ではない事件のことで脳内が支配され、「社会と弱者、命」についてずっと今でも考えている。考えを絞り出そうとするも、何も出ない。いつまでもわたしの体内でグルグルと彷徨い続けるだけだ。
何かを見出そうとしても、何も分からない。
だから、自分なりに命を線や糸のような、繊細な存在であると例えている。
わたしには何も出来ない。強いて言えば、触れたら今にも激しく揺れ、死の匂いを纏っている命の存在を見つめ続けていこうと思う。
石毛 優花(いしげ ゆうか)略歴
1991年 神奈川県生まれ
2015年より自作の写真集の制作を始める