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写真展案内
1944年4月、学童疎開地の長野県から埼玉県秩父郡大河原村に縁故疎開。「疎開っ子、疎開っ子」の弁当箱に炒った大豆が入っていた。母がどうして知ったのか一言も言わない、弁当を持って桑畑に隠れ学校を休んだことを。翌年8月、妹と弟の3人は荷馬車に乗って足立区千住に。四本の「お化け煙突」は所在なげにポーと立っていた。故郷東京は灰色の世界だった。
家族全員9名、1つ屋根の下での生活に戻った。近所に同じ年頃の児も増えて、石蹴り、縄跳び、隠れん坊、ベイゴマ等々。新築の銭湯では「オイ坊主、湯に入る前に下を洗い、湯に入るときは’入ります’と挨拶をするんだ、判ったか。」と諭してくれる、肩から尻にかけて倶利伽羅紋紋の小父さん。
写真、それは自分の心を写すとの一念で、心のままに、我が儘に人住む町に出かけます。
(モノクロ 全68点)
髙野 経将(たかの けいしょう)略歴
1936年 東京市足立区千住町(当時の地名)生まれ
1954年 東京都立忍岡高等学校卒
1988年 日本写真学園卒。故林忠彦氏の助手として作品「東海道」の撮影に従う。
<個展> 「無情高瀬川」 新宿ニコンサロン
「錆びた記憶」 アイデムギャラリー シリウス
<写真集> 『川の辺の町』
『錆びた記憶』
茨城の写真家展 第1回より第32回
その他 コダック オリンパス、フレームマンギャラリーにて開催