
日本各地の農村・漁村などを小さなバイク等で旅をし、その途中で出会う、一瞬のはっとする風景との瞬間を大事にした風景写真を集めました。
「旅でしか出会えない風景」シリーズの第三弾となります。
テーマはシンプルな言葉で表すと「旅情」なのですが、ひも解いていくと旅の面白さが詰まっていると思います。旅の魅力のひとつに「自分の知らない物との出会い」があり、例えば自分の生まれ育った地とは違うのに、何故か郷愁を強く感じてしまう所があったり、逆に全く違った物を見せつけられ、立ち尽くしてしまうような驚きだったり、枯れて朽ちていくありのままの姿に趣を感じたり、人工物でありふれた物でも不思議と何だかわからない魅力がある物が現れたりします。そんな心象を含めた風景を撮影しました。
また一度撮った地に再び訪れても、絵として成り立たないという物も多くあります。やはりその瞬間と運が大事なのでしょう。旅でなければ気づけない、出会えない瞬間を大事に写真として切り取りました。
旅をしているからこそ、見えてくる風景。そんな写真を会場に訪れた人に楽しんでいただけたらと思っております。
(カラー32枚)
<関野 温(せきの あつし)略歴>
1971年10月28日生まれ
拓殖大学卒業
日本写真学園 基礎科終了
編集プロダクション勤務を経て、フリーランスカメラマンとして独立
写真歴 28年
2013、2017年 ギャラリー「シリウス」旅でしか出会えない風景part1,2を開催