長い間、内戦が続いたカンボジアは、病院が少なく医師の数はたったの35人しか残らなかった事を知りました。
2001年、病室や待合室で子どもを抱え連れ添う母親の姿を見たとき、どうにかしなければと、突き動かされる様に支援物資を運び、たびたび病院を訪れました。
村の人は大事な牛を売って、乗合トラックで病院に駆け込んできます。
亜熱帯気候の雨期にはデング熱が流行り、病院の待合室は1日350人から600人の患者が集中します。HIVの感染症は一家全員の運命を変えてしまいます。衛生状態の悪さや栄養不足によって、新たに発生する病気の確率は高く、村への訪問看護も続きました。
満員の待合室では、いつでも沢山の母子の憂いや喜びがありました。長いあいだ診察を待つ姿は、母子の命を守る戦いです。
元気になった子はカメラを向けると笑顔が返ってきました。そして、10年経ったいま、この病院でどれだけの「ちいさな命」が救われたことでしょう。
「ちいさな命」たちが無事に治癒し、笑顔で村に帰ることができるよう願っています。 (モノクロ 60点)
Photographer Profile 足立君江 (あだち きみえ)
1996年写真グループ「MEW」で伊奈喜久雄氏に師事
1999年~2002年現代写真研究所でモノクロを学ぶ。英伸三ゼミに参加。
2000年~2009年カンボジアの子どもを中心に取材。
[写真履歴]
新人賞 2001年 全国公募写真展「視点」新人賞
写真展 2003年 「安曇野燦燦」アイデムフォトギャラリー「シリウス」
2006年 「安曇野春秋」
2007年 「カンボジアの子ども」アイデムフォトギャラリー「シリウス」
2007年 「カンボジアの子ども」 シェムリアップ市
2008年 日・カンボジア友好55周年記念 4人展 シェムリアップ市
写真集
2003年 「畦燦燦」
2006年 「安曇野歩歩記」
2009年 「カンボジア はたらく子どもたち」
2001年、病室や待合室で子どもを抱え連れ添う母親の姿を見たとき、どうにかしなければと、突き動かされる様に支援物資を運び、たびたび病院を訪れました。
村の人は大事な牛を売って、乗合トラックで病院に駆け込んできます。
亜熱帯気候の雨期にはデング熱が流行り、病院の待合室は1日350人から600人の患者が集中します。HIVの感染症は一家全員の運命を変えてしまいます。衛生状態の悪さや栄養不足によって、新たに発生する病気の確率は高く、村への訪問看護も続きました。
満員の待合室では、いつでも沢山の母子の憂いや喜びがありました。長いあいだ診察を待つ姿は、母子の命を守る戦いです。
元気になった子はカメラを向けると笑顔が返ってきました。そして、10年経ったいま、この病院でどれだけの「ちいさな命」が救われたことでしょう。
「ちいさな命」たちが無事に治癒し、笑顔で村に帰ることができるよう願っています。 (モノクロ 60点)
Photographer Profile 足立君江 (あだち きみえ)
1996年写真グループ「MEW」で伊奈喜久雄氏に師事
1999年~2002年現代写真研究所でモノクロを学ぶ。英伸三ゼミに参加。
2000年~2009年カンボジアの子どもを中心に取材。
[写真履歴]
新人賞 2001年 全国公募写真展「視点」新人賞
写真展 2003年 「安曇野燦燦」アイデムフォトギャラリー「シリウス」
2006年 「安曇野春秋」
2007年 「カンボジアの子ども」アイデムフォトギャラリー「シリウス」
2007年 「カンボジアの子ども」 シェムリアップ市
2008年 日・カンボジア友好55周年記念 4人展 シェムリアップ市
写真集
2003年 「畦燦燦」
2006年 「安曇野歩歩記」
2009年 「カンボジア はたらく子どもたち」