1991年に、焦点を持たない多極化した写真状況の顕示化、あるいはその時代の写真のショーケースとして開催された「贅沢な床」という展覧会がありました。それから13年を経て「贅沢な床2」を2004年に開催しました。この間に写真の状況は色々な変化をして、全ての極が複雑に絡み合う、リゾーム状態と化していたのです。この写真展はその様なその当時の写真状況を具現化しようとして開催しました。次に2005年に「贅沢な床3」を開催しました。そして、次は少し時間を置いて開催したらという話になりました。なぜかと言うと、その間各自が各自の写真表現について少し考える時間を持ちたいという意見があったからです。そのために約1年半という期間を置いて2007年に「贅沢な床4」を開催しました。その後また次をと言う話が持ち上がって、2008年に「贅沢な床5」、2010年に「贅沢な床6」と開催を続けてきました。その間、またもや写真は銀塩からデジタルへと大きく変わって来ました。そのような中でそれぞれがそれぞれのスタンスで写真を楽しんでいる者たちの写真展です。今回もメンバーは多種多様な職業の者たちです。各々の参加者に色々な事情が有り、毎回参加者が少し入れ替わっています。中には今回初めて参加する人もいます。そういう形態の方が、お互いの刺激になって良いのだと思います。その者たちが、前回から少し時間を置いて、各自の写真表現にどのような変化が有ったのかを見て頂きたい展覧会になると思います。
参加者
安部 誠 内田京子 梅津基世人 江水 豊 大塚 勉 大塚広昭 落合永子
後藤元洋 柴田秀一郎 すずき隆行 田村 博 中島 腱 原田裕之
平賀 淳 三栖幸生 山崎弘義 山崎純子 山下洋一郎 (以上17名)