

1973年の秋、カメラ1台を持ってパリに初めての海外撮影に行きました。
朝の暗い内よりメトロを利用してパリの街を歩き回り、観光地はやめて裏町、夜の街を撮りました。
あれから38年、今年の1月下旬、再びパリを訪れることが出来ました。
ホテルにおいてあったフランスの新聞「FIGARO」を読むと、チェニジアに端を発した「アラブの春」はエジブトにも広がった、と大きく取り上げられていました。
38年前の記憶を頼りに、メトロを乗り継ぎ裏町をさ迷い歩く日々でした。
1973年のパリの写真と2011年の写真を比べると、パリの街は変わっていない、あえて言えば車、ファッションが時代の変化を伝えています。
写真展を見る方が、パリの街を歩いている様な感じで何気ない風景を展示します。
モノクロ作品はパリの街に合っていると感じました。
また、パリの街を訪れたいと思います。
(モノクロ 46枚)
福島 興三(ふくしま こうぞう)経歴
1940年 釜山生まれ。広島で青春をすごす。
1962年 東京綜合写真専門学卒
1963年 北海タイムス社写真部勤務
1973年 フリーランスの写真家になる
1986年 写真展 「古里韓国」 銀座オリエント画廊
1987年 写真展 「稲の道・絹の道」 ミノルタフォトスペース (東京、大阪、札幌)
1992年 写真展 「新しい写真の表現」 銀座オリエント画廊
2012年 写真展 「PARIS ― 1973 ・ 2011」 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
著書
「詩と映像」
一般社団法人 日本写真作家協会 会員
公益社団法人 日本写真協会 会員