田沼武能と7人の仲間による「それぞれの武蔵野」Ⅲ 写真展

2015/12/03 ~ 2015/12/09

sirius_vol607

むさしのと言えば国木田独歩の「武蔵野」を殆どの人が連想する。独歩が愛妻信子との離婚の傷心を武蔵野の自然にいやした時のことを書いた詩的散文で、明治文学の自然描写の傑作とされており、あまりにも有名である。われわれ8人は傷心に打たれて撮影を続けているわけではないが、武蔵野の里山的自然美に憧れ、通い続けている。私も東松氏も半世紀にわたり撮影に通っているのだが、訪ねる度に新しい発見があり、感動がある。勿論、他の6人も同様だと思う。私たちは写真倶楽部を結成しているわけではないが、隔年ごとにシリウスで写真展を開いており、今年で3回になる。今回、東松氏は東久留米市に残る旧家(名家と呼んだ方がよいかもしれない)に通い、四季のうつろいを捉えた「柳窪散歩」を、宮﨑氏は奥多摩町に伝わる「子どもたちの車人形劇団」、松本氏は、独特の画面構成によるモノクローム「パノラマ世界」、今泉氏は、「高麗川、越辺川に懸る木橋六景」、矢野氏は「花と樹に視る四季」、橋本氏は「むさしのの伝統文化」、並木氏はマクロによる「ブルー・ファンタジー」、私は「子どもたちの武蔵野」Ⅲを展示する。八人八様、それぞれの観た武蔵野を表現しており、全員の共通点は、写真大好き、武蔵野大好きの仲間たちである。ご高覧ご高評いただければ幸いです。

代表 田沼武能

内容及び出展枚数 14×17、カラープリント及びA2相当モノクロ、一部和紙プリント 48枚

出展目的 田沼武能と、日頃撮影に同行し、撮り続けた多くの写真の中から特に思い出深い作品を発表した。

写真内容 今に残る武蔵野の面影、その「むさしの」の四季や伝統を8人がそれぞれの視点で写真に写しだす。

作者履歴

共通写真展、2011年、2013年、田沼武能と7人の仲間による「それぞれの武蔵野」写真展、アイデムフォトギャラリー「シリウス」

       但し「並木松太郎、宮崎 廷、は2013年2回展より参加」

●東松友一(写真家) 1936年、東京渋谷生まれ。(公社団)日本写真協会会員

 代表的な写真展「むさしの展」東急東横店、「むさしの展」渋谷区立松濤美術館、作品を和紙で製作

 写真集「武蔵野の原風景」「武蔵野の四季」他多数

●並木松太郎 1948年、東京渋谷生まれ。

 2011年、個展「寺家ふるさと村の四季」、2012年、個展「里山の自然」

●今泉信孝 1940年、新潟生まれ。

 2008年、写真集「彩々の刻」、写真展「彩々の刻」、アイデムフォトギャラリー「シリウス」

●松本 渡 1948年、埼玉県大宮市生まれ。

 1998年、個展「武蔵野讃歌」大宮ソニックシテイ、他

●橋本英男 1956年、埼玉県川越市生まれ。

 写真家、田沼武能氏、東松友一氏との出会いにより、武蔵野の風景に魅せられ本格的な撮影に取り組む。

●宮﨑 廷 1934年、東京青梅市生まれ。

 2002年「奥多摩今昔」、2003年「こころのアルバム」、2004年「Tokyo esprit」、2006年「振り向けば昭和」、他

●矢野靖博 1940年、東京入谷生まれ。(公社団)日本写真協会会員、全日本写真連盟会員

 2002年、写真集「三ケ島彩四季」出版、2012年、個展「三ケ島彩四季」ぎゃらりー国ちゃんの家、他

●田沼武能(写真家) 1929年、東京浅草生まれ。日本写真著作権協会会長、(公社団)日本写真家協会理事

 1949年サンニュースフォト入社と同時に、木村伊兵衛氏に師事、66年アメリカタイムライフ社との契約を経て1972年フリーラン

スに、「菊池寛賞」など受賞多数。2003年、文化功労者に顕彰される。主な写真集に「すばらしい子供たち」、「東京の戦後」、

「ぼくたち地球っこ」(朝日新聞社)、「武蔵野讃歌」「難民キャンプの子どもたち」(岩波書店)、「トットちゃんと 地球っ子たち」(新日本出版社)、「真像残像―ぼくの写真人生」(東京新聞社)、「人間万歳 写真をめぐるエセー」(岩波書店)、2014年「時代を刻んだ貌」(クレヴィス)など多数。

アクセス

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住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)

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