「台北・ダイバーシティ」は、モノクロ(潮田)・カラー(高橋)の二人写真展です。同じ場所を同時に歩いて撮ったにもかかわらず、写ったものはまったく違いました。3年前、酒井充子著『台湾人生』を読んで、台湾に興味を持ち台北を訪れたときに、場末の裏通りをドキドキしながら歩いたことから私たちの撮影の旅が始まりました。
台北の街は山に囲まれ、太古は湖であったせいか湿度が高く、天気の変化が激しく自然が厳しいところです。住宅地にガジュマルの樹が割って生えてくるのをみると、樹と同じく人々の魂が古い湖の底から湧いてきたような不可解さを感じます。街には喧騒の市場が点在し、路地には独特のにおいが漂います。
街角でカメラをかまえていると、さまざまな人に出会い、その温かい心に感動したり、ドライな商売人魂に驚いたりしました。雰囲気や人情を表現できることを願って、市井の人・情景を撮りましたが、少なくとも、作者二人のいろいろな写像がぶつかり、スパークすることによって、台北の街の多様性が伝えられると思います。
(銀塩モノクロ半切32点、カラーA3・31点)
台北の街は山に囲まれ、太古は湖であったせいか湿度が高く、天気の変化が激しく自然が厳しいところです。住宅地にガジュマルの樹が割って生えてくるのをみると、樹と同じく人々の魂が古い湖の底から湧いてきたような不可解さを感じます。街には喧騒の市場が点在し、路地には独特のにおいが漂います。
街角でカメラをかまえていると、さまざまな人に出会い、その温かい心に感動したり、ドライな商売人魂に驚いたりしました。雰囲気や人情を表現できることを願って、市井の人・情景を撮りましたが、少なくとも、作者二人のいろいろな写像がぶつかり、スパークすることによって、台北の街の多様性が伝えられると思います。
(銀塩モノクロ半切32点、カラーA3・31点)
作者略歴
【 潮田展子 】
2004年、現代写真研究所基礎科に入学して銀塩モノクロを基礎から学び、現在、尾辻ゼミに在籍
2009年、コニカ・ミノルタギャラリーで写真展「時間がゆっくり流れる村・ダンプスネパール」開催
2011年、アイデムフォトギャラリー「シリウス」で写真展「木更津・遠い海岸」開催
【 高橋美保 】
1998年から、庭園写真家大橋治三氏に学ぶ
2010年から、全日本写真連盟所沢支部会員
2011年、東京交通会館ギャラリーで「女性三人写真展」開催
2012年から、現代写真研究所尾辻ゼミ在籍