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写真展案内
Musikvereinssaal.毎年元旦にNHKで中継される、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場、カラヤン全盛期の頃オーディオ少年だった私にとっては憧れの場所だ。あれから半世紀近くが過ぎた5月、私は初めてウィーンに旅し、楽友協会ホールでウィーンフィルを聴いた。同じウィーンフィルでも、六本木サントリーホールの音とは別物。柔らかく包み込むような響きのマーラー交響曲第5番に酔いしれた。
翌日、ドナウ運河に行くと運河の壁には巨大な落書きがあふれていた。
翌2019年12月、今度は9日の連泊で再度ウィーンを訪れる機会に恵まれた。クリスマスマーケット真っ盛りのウィーン、あちこちに出来たマーケットを覗いてみる。お洒落で見ているだけで楽しくなる。中心街のイルミネーションもけばけばしさがなく大人の感じ。冷えた身体を露店で買ったホットワインやプッシュで中から温めながら、シュテファン大聖堂に向かう。石畳の道を更に進んだ街の裏通りは、19世紀に楽聖達が行き来していた時の面影が漂っているかのようだ。
朝ケッテンブリュッヘンの蚤の市で雑多なものを物色する人達、ナッシュマルクトのマーケットではチーズ・ソーセージ・ジャムといった日常の食料を買う人達。カール教会の前には、キリスト誕生にちなみ、わらを敷き詰めた広場が作られ小さな子供達が元気に遊んでいた。
世界一美しいといわれる国立図書館プルンクザール、名画の宝庫、美術史博物館。多くの「世紀末のウィーン文化」を持つ一方で、シュテファン大聖堂の正面に現代建築ハーズハウスを建てるという進取の気質。この懐の深さが多くの芸術を育んできたのだろう。
(カラー約56点)
【渡辺亮(わたなべりょう)プロフィール】
・1951年東京生まれ
・日本リアリズム写真集団 所属
・ミウラ写真塾 参加