池谷俊一は、顔写真家として29年間1200人の作品をモノクロームで成立させた。その仕事は芸術家や職人を被写体とし、鋭角的で内省思考の深層顔は写真界の代表的存在。その池谷の周辺に集ってくるプロ写真家や、大学の教え子や様々な立場の写真者達100人余の門下等から35名程をキャスティング。年令20代から80代。高級一眼カメラからスマホやアイフォン携帯電話。自宅プリンター作品からモノクロ暗室手焼き作品。現代カメラ事情のネオリアリズムを一同に展示し、写真という「文明力」と写真作品という「文化力」を精査具現化する。FSCからDSC一色の現代。写真氾濫と写真洪水の行く先は、街町のスナップではすでになく、人間が人間を撮影する時代も消え、町から写真館が消え、ネイチャーだけの写真群の写真展多し。この第2回展は、従来の展とは差異あり。バラバラな統一なき被写体に徹すことで浮上する何か。写実具象形象抽象の作品を同壁させることで診えてくる現代写真の現実。二次元表現の写真の生命線は、いずこに在りえるかを問うべき新形式展。シリウスにて3回目の展にてマンネリを脱する為に若い新入会員の作品も参加させ全員が学ぶ地点を発見したい。
池谷 俊一 (いけたに しゅんいち) 略歴
1943 年 静岡県御殿場市生まれ。現在日本写真家協会会員、キヤノンプロ会員、池谷俊一研主宰、写真事務所の撮影依頼や講演や審査員、TVラジオ雑誌にて活躍中
1988年 新宿オリンパスホール写真展
1990年 写真集「顔カオカオス」(装丁・池田満寿夫)主婦の友社
1996年 日本経済新聞全国紙記者対談
1999年 「池谷俊一写圧界」 神田オリンパスギャラリー
2000年 映画「狗神」原田真人監督よりインサート写真ポスター写真依頼受制作
2001年 「KAOS 15年記念展」 銀座キヤノンギャラリー
2002年 鎌倉極楽寺「GOKURAKU亭」ギャラリー1ヶ月特別企画展6年間
2003年 倫理研究所より「日本美賛歌」制作依頼受け大作18点制作
2005年 「モン・ミュゼ美術館企画展」100点出品
2006 年 「KAOKAOKAOS20周年記念展」 アイデムフォトギャラリーシリウス
東海大学非常勤講師依頼される
2007年 秩父宮邸企画展「池谷俊一紗芯界展」3年間
2011年 主宰指導する写真研究会「写遊人」20周年
2014年 テレビ朝日全国放送「安寧の不盡黎明」DM作品放映
2016年 日本カメラ口絵掲載、ベンチャーズライブ最後の日本公演撮影