

あらゆる物が被写体となっている今日です。日本猿も以前から撮られてきました。私は、彼らと相性がよいのか、初対面で強いメッセージ性を感じ、猿目線になってみたいとの思いになりました。それには、周囲の環境が手助けしていたのかもしれません。
以来、朝から夕までの59日回(片道約6時間、ほとんどが雪日)、全ての労力を使い切り、撮った、「愛する・寛ぐ・耐える・演ずる・営む」でくくる猿世界にご案内いたします。
人以上に起源の古い猿たちの営みは素朴であり、忙しく、騒然と、そして利己に傾いた人社会へ警告のメッセージを送っているかのようです。その声が、一枚一枚の写真から聞こえることを確信します。
尚、会場では猿たちへのメッセージを承ります。
(カラー 37枚)
森 公夫(もり きみお)経歴
1941年 千葉県に生まれる
2001年 運輸会社を定年退職、写真を趣味とし現在に至る
所属写真団体 千葉県内2つ、全国区2つ
コンテスト入選歴 フジフィルム、コダックフィルム、NHKカレンダー、JPA、二科展
撮影場所 長野県山ノ内町 地獄谷野猿公苑