写真展案内
1980年代にいわゆる途上国での技術協力プロジェクトに関わることになり、アラビア半島のオマーンに始まり、2020年にリタイアするまでオセアニアから北~東南~南アジア、中東の国々、アフリカ、中南米など20か国以上の事業に携わってきました。また行ってみたい、という国はいくつもありますが、とりわけ2011~2015年にかけて行ったマダガスカル、エチオピア、スーダン、モザンビークといったアフリカの国々は印象深いものでした。アフリカというと、今なお経済的にも政治的にも不安定な国が多く、時折報道される話題もネガティブなものに焦点を当てたものが多いような気がします。そのような問題点は、仕事で関係した現地の人々も十分自覚していましたが、同時に経済的な数字では測ることのできない日々の生活の豊かさ、彼らのプライドのようなものも、現地の人々と接する中で感じることができました。
これらの作品は仕事の合間にデジカメを持って撮り歩いたスナップショットです。様々な困難を抱えながらも、日々を過ごす現地の人々の暮らしの中にある豊かさのようなものを、写真を見てくださる方々に少しでも感じていただけることができればと思いまとめました。
(展示予定枚数約45点)
〔略歴〕1953年生まれ
1980年代より、地下水開発を中心とした海外技術協力案件に参加。
2020年のバングラデシュでの業務を最後にリタイア。
2005~11年 故安孫子卓郎氏が主宰していたインターネットサイト「写真道場」に参加、安孫子氏に師事。
2023年2月 写真展「Yemen 2005~2007」 新宿眼科画廊