沖縄から北海道まで、日本全国の桜のある風景を撮影したカラー写真の作品展。 桜にはそれぞれの物語があります。私にとって桜は、いきいきと咲く「命」を連想させる花なのです。私の桜の写真は、人工物を排除して桜だけを構図化して撮られた、ため息が出てしまうほど綺麗な作品や、名所の有名な一本桜の風景写真というものでもありません。あくまでもそこに暮らす人たちの物語が聞こえてくるありふれた日常の中の、そこで人と桜とが調和した光景を、ありのままに記録したいという気持ちでシャッターをきった作品です。その結果、風に揺れる桜を思うだけで、「命」のあることに有り難さを感じ頑張ることができました。 この写真展で時代や季節を問わず、少しでも微笑んでいただければ幸いです。
この展示は2011年3月に予定されていましたが、東日本大震災にて写真展が延期となった為に、2012年に開催される事になりました。
大沼英樹 (おおぬまひでき) プロフィール
1969年山形県天童市生まれ
1991年写真家宍戸清孝氏との出会いにより写真の世界に入る。
約7年間助手を務めその後独立。
2005年宮城県芸術選奨新人賞受賞
2010年写真集「お伽噺桜」窓社より出版
2011年写真集「それでも咲いていた千年桜」窓社より出版
公益社団法人日本写真家協会会員
個展
2002年 「SAKURA~何でもない幸せの行方~」 銀座ニコンサロン
2004年 「SAKURA~幸せの樹の下で・東北編」 銀座・福岡・仙台キヤノンサロン
2005年 「沖縄語(ウチナーグチ)」 銀座ニコンサロン
2005年 「この空をみて人はなぜ争うのだろう」 銀座コダックサロン
2007年 「SAKURA~幸せの樹の下で・九州編」 四ツ谷ポートレイトギャラリー
2007年 「SAKURA~幸せの樹の下で・九州編」 朝日新聞築地本社コンコース
2007年 「紅の島沖縄」 富士フイルムフォトサロン仙台
2008年 「SAKURA~幸せの樹の下で・九州沖縄編」 富士フイルムフォトサロン仙台
2008年 「沖縄語Ⅱ 美ら島地獄の記憶」 銀座ニコンサロン
2011年 「それでも咲いていた千年桜」 銀座ニコンサロン