【臨時休館】古城 渡 写真展

「瀬戸の夢(福祉船夢ウエルの記録)」

2020/06/04 ~ 2020/06/10

【臨時休館】6月4日(木)~6月10日(水)

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、主催者側の申し出により当写真展を延期いたします。ご理解のほど宜しくお願いいたします。

写真展案内

 祖母に手を引かれて、私が初めて笠岡諸島に連れて行かれたのは昭和38年頃でした。

母親の出身地でもある笠岡諸島は岡山県の南西部、笠岡市沖合の有人島7つと多くの島々が点在し、美しい風景と古い歴史を有します。

当時日本は高度成長期で、忙しく働く親たちは度々子供達を里にあずけました。

夏休みともなると島は子供達で溢れ、若い人も多く島には大変活気がありました。

その後東京で生活をする様になっても、時々島を訪ねていたのですが、近年は高齢者と空地ばかりが目立つようになり、35年以上の時間の経過を感じました。

ある時、今日は夢ウエルが来る日じゃ、と祖母は嬉しそうに話しました。

港に行ってみると、連れ添った老人達が次々と白い船のなかに消えて行きました。

(夢ウエル丸)は離島における福祉サービスを目的として、笠岡市により平成5年より運航を開始しました。

デイケア、入浴サービス、訪問看護を主に食事や理髪(初期)サービスもあり、その後約20年間、日替わりで各島を訪ねました。

当時島には高齢者がサービスを受けられる施設はほとんどなく、平均月に2度港にやってくる夢ウエル丸は、島民達から大変愛されました。

海の向こうからやって来て、楽しくて気持ち良く元気になれる船。娯楽も少ない島では気分転換にもなり、そんな素朴な言葉を度々聞かされました。

船は島の人達の健康管理以外にも、情報交換、コミュニケーションの場所でもありました。島の人達の生活はその顔に刻まれています。そんな暮らしのなかで、楽しさと安らぎの時間を心待ちにしていたようで、私の祖母もその一人でした。

しかしながら地方が抱える人口減少や財政の問題はどこも同じく深刻のようです。

平成24年3月、多くの島民に惜しまれつつ、夢ウエル丸はその航海を終えます。

島にはよりきめ細かいサービスを目的とした、新しい施設も整いました。

しかしその間、夢ウエル丸は多くの島民に愛され、その独自の役割を果たしたと思います

福祉船夢ウエル丸に集う島の人々と、変わりゆく島の記録です。

出展数 約50点



古城 渡(コジョウ ワタル)

1960年   岡山県倉敷市出身。

1988年   岨野行雄氏に師事。同年古城渡写真事務所設立。

PR,雑誌を中心に活動。主に産業写真、農業、空撮他。

ライフワークとして瀬戸内の人々や京都祇園の家族など記録中。

アクセス

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住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(展示入替日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・一部祝日

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