東京が紅葉に染まるころ、この森の小さな池におしどりたちは飛来します。
目的地に舞い降りた彼らは、静かに旅の疲れを癒しながら、パートナーを探し始めます。
そう、この時期はおしどりたちにとって「恋の季節」なのです。
雄はあくまでも気高く、美しく振る舞いその羽毛は大自然が作り上げた究極の色彩につつまれ、雌はつつましく時に気丈に自分を主張します。
秋、冬、春と移ろう水面の色…。落葉の音…。
そこで繰り広げられる、雄々しくカラフルな雄と、かわいい雌の恋乱舞。
厳冬期の早朝。張りつめた氷、枯れ尽くした森の中、寒風に磨かれるように美しく映えるおしどりのつがい。
「まるで絵の世界だな!」
ファインダーに目を凝らしシャッターを切る一瞬私の胸はおしどりたちへの畏敬の念で満たされるのです。
やがて満開の桜が花吹雪と散るころ、越冬を追えたおしどりたちは北へと旅立ちます。
「どうか、また来てくれ!」
都会の中に残された自然…。
この森がいつの日もおしどりたちの癒しの場となるよう祈るばかりです。
Photographer Profile 仙葉 烈(せんば れつ)
フォトグラファー
1948年生。秋田県出身。
東和スタジオを経て1978年にフリーランスとして独立。
阪急交通社・ケンウッド等のクライアントを得て国内外の旅行写真を中心に企業広告/PR/雑誌等の撮影を手がける。
1984年より約20年間「斑尾ジャズフェスティバル」のステージ写真を担当。
2004年ごろ、写真のデジタル化に伴い、素材の対象におしどりを撮り始める。鳥類は撮影難度が高く、アナログでは追及しきれない表現をクリアにすることにより新たな可能性に挑む。
目的地に舞い降りた彼らは、静かに旅の疲れを癒しながら、パートナーを探し始めます。
そう、この時期はおしどりたちにとって「恋の季節」なのです。
雄はあくまでも気高く、美しく振る舞いその羽毛は大自然が作り上げた究極の色彩につつまれ、雌はつつましく時に気丈に自分を主張します。
秋、冬、春と移ろう水面の色…。落葉の音…。
そこで繰り広げられる、雄々しくカラフルな雄と、かわいい雌の恋乱舞。
厳冬期の早朝。張りつめた氷、枯れ尽くした森の中、寒風に磨かれるように美しく映えるおしどりのつがい。
「まるで絵の世界だな!」
ファインダーに目を凝らしシャッターを切る一瞬私の胸はおしどりたちへの畏敬の念で満たされるのです。
やがて満開の桜が花吹雪と散るころ、越冬を追えたおしどりたちは北へと旅立ちます。
「どうか、また来てくれ!」
都会の中に残された自然…。
この森がいつの日もおしどりたちの癒しの場となるよう祈るばかりです。
Photographer Profile 仙葉 烈(せんば れつ)
フォトグラファー
1948年生。秋田県出身。
東和スタジオを経て1978年にフリーランスとして独立。
阪急交通社・ケンウッド等のクライアントを得て国内外の旅行写真を中心に企業広告/PR/雑誌等の撮影を手がける。
1984年より約20年間「斑尾ジャズフェスティバル」のステージ写真を担当。
2004年ごろ、写真のデジタル化に伴い、素材の対象におしどりを撮り始める。鳥類は撮影難度が高く、アナログでは追及しきれない表現をクリアにすることにより新たな可能性に挑む。