本日の新宿は少し寒く、しとしとと雨が降っています。
そんな中新宿御苑には桜を見るために多くの観光客の方が行き交っています。
今年は桜を長く楽しめるといいですね。
さて、シリウスでは現在以下の展示を開催中です!
小坂 元 写真展「ロカンタンの箱庭」
期間:2026年3月26日(木)~4月1日(水)

小坂さんはいつも撮影するぞ!と出かけるよりも、いつもの通勤時、ちょっと散歩に出かけた時、そして面白い!と思った時に記録するというスタイルで撮影されています。前回はモノクロ作品のみの展示でしたが、今回は前回の作品の延長的な部分もありつつカラー作品のみで展示を構成したそうです。

『ロカンタンの箱庭』というタイトルですが、この「ロカンタン」はジャン=ポール・サルトルの小説『嘔吐』の主人公であるロカンタンをイメージして付けたのだとか。ロカンタンが箱庭を作ったらどうなるのだろうかという思いから今回の展示に至ったそうです。
「箱庭」は砂に入った箱の中に人、動物、建物などのミニチュアを自由に配置し、心の内面を表現する心理療法のことを意味しており、小坂さん自身が写真撮影を箱庭療法となぞらえて、箱庭を作る代わりに撮影することで自身と向き合ったという作品が会場に並んでいます。

小説『嘔吐』とは-
1938年発表の実存主義小説。主人公のロカンタンが事物や自己の存在に対する不条理さ(偶然性)から感じ、吐き気や眩暈に似た嫌悪感を指します。人間や物質が「単にそこに存在するだけ」という無意味さに気づいた時の精神的・肉体的な不快感や「不気味な世界変容感」を描いており、実存主義の核心である「実存は本質に先立つ」を物語化した作品です。
展示されている作品も現実なのか、空想の中なのか分からなくなってしまうようなそんな作品たち。そしてどこか不安になるような、ザワザワ感をぜひお楽しみください。

皆さまのご来館お待ちしております。




