アイデムフォトギャラリー「シリウス」では
勝浦 裕 写真展「路上の人々」を開催中です。
今回は若手写真家(39歳以下を対象)に作品発表の場としてシリウスの写真展枠などを提供する
支援プロジェクト、「プロキオン・フォース」として実施しています。
約7年前、子どもの写真を撮るためにデジタル一眼レフカメラを購入したのが
きっかけで本格的に写真撮影をするようになったという勝浦さん。
本写真展は、世界の有名な観光地や繁華街、市場や駅などで目にすることの多い、
路上で生活する人々の姿を捉えた写真展となります。


今回お話を伺った勝浦さん
並んで写っているカンボジアの写真は、子どもが生まれて間もない頃に
撮影したものなので、路上で過ごす小さい子どもを見て感情移入したとのこと。
世界には貧しい暮らしを強いられている子どもがいる中、
自分の子どもがいかに恵まれた境遇にあるのかということを
改めて実感したそうです。
下の写真は、男の子が物乞いに食べ物を渡している写真です。
実はネパールでは寺院の近くに物乞いがたくさんおり、
写真の男の子は、保護者と一緒に近くにいる物乞い一人ひとりに食べ物を
配っていたそうです。
ネパールやチベットは内戦で傷ついた人が多くいることもあり、
物乞いで生活を成り立たせている人も、それに対し
食べ物を恵んでいる人も多いとのこと。

寺院の近くで食べ物を配る男の子(ネパール)
また、こちらのイタリアの女性は、
ここで寝泊りをしているわけではないのですが、
人通りのある教会付近で物乞いをしているようです。

教会の前に座す女性(イタリア)
本写真展では13カ国の「路上の人々」の写真が並びます。
各被写体の表情や仕草から、その境遇や背景を想像してみてください。
なかなか注目されることのないテーマの写真展なので、
この機会に是非ご来場ください。
モノクロ 約40点
◆開催期間:2016年9月1日(木)~7日(水)
◆開館時間:10~18時(最終日は15時まで)
◆休館:日曜 ※入場無料