アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、
夏目安男 写真展 「市場へ Toward The Market」が開催中です。
夏目さんは、小学生の頃から写真が好きで、写真を撮り続けてかれこれ50年以上。
会社員として働いていた頃は、独学に加えてカメラマンの知人からたくさんの知識を得たそうです。

今回お話を伺った夏目安男さん
この写真展は、2014年7月から105日間の世界一周の船旅で、
24カ国を回って撮影された写真展です。
約3万8,000枚もの写真を撮影し、
来場者に見ていただきたいと思った写真50点を厳選されました。


夏目さんは、
旅の中で特に印象深かったのは、南米や東南アジアの路上販売の光景だと話してくれました。
例えば、エルサルバドルで出会った髭剃り売りや、ブラジルの日用品売りの様子だそうです。
文化的に成熟した地域ではなかなか見ることのない光景ですが、
戦後日本もかつて似たような光景が珍しくなかったことを思い返し、
こうした活動を経て、日本は現在の形に発展しているのだと考えさせられたとのこと。
このように強くたくましく生きる人々からは、生命力を感じることができ、
人の写真・市場の写真からは、自然や風景の写真とは異なる感動を得られるのだそうです。
また、夏目さんからは、ご来場の皆様に向けて、
「市場はその国や地域の人々の営みそのものを投影するもので、
歴史や価値観、生活など、その地域の人々の暮らしの縮図でした。
各国の現在を投影する、世界の市場を是非ご覧ください。」と、メッセージも頂きました。

ちなみに、市場やそこにいる人々を捉えた作品が数多く並ぶ中、
猫の目線から撮影された写真が1枚だけあります。
なぜこの写真を撮ったのか伺ってみたところ、
「みんな同じような写真だとつまらないでしょ」とのこと。
夏目さんの遊び心に癒されます。
各写真のキャプションには国と場所が示されていますので、
気になる国があったら実際に行ってみるのもいいかもしれませんね。
皆様のシリウスへのご来場を、お待ちしています。
出展数:カラー50点
◆開催期間:2016年4月21日(木)~4月27日(水)◆開館時間:10~18時(最終日は15時まで)
◆休館:日曜 ※入場無料