
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では
太田達也 写真展「Kamuy 神々の鼓動」
期間:2016年1月21日(木)~1月27日(水) を開催しています。

【写真集を手に、撮られるのは苦手という太田さんに無理やり写っていただきました

動物写真家として活躍する太田達也さんは、「生命の絆」をテーマに日本各地をめぐりながら撮影を続けています。
その中でも学生の頃から北海道に魅せられ、同時期にアイヌにも強く惹かれたそうです。
以来26年にわたり撮影されています。
アイヌの言葉である「カムイ」、アイヌの方々が神と同一視していた動物たちという意味です。
今回写真に撮影されているヒグマやシマフクロウも、アイヌの方々にとっては山の神と森の神だといいます。
太田さんは動物を撮影するために、山に入り数年かけて撮影場所を探していきます。
至近距離で撮影したというヒグマは、何とその距離5m!
特別な望遠レンズではなく、近距離で撮影できる動物との距離感があるそうですが、 そういった作品にたどり着くまで何度も足を運びます。

【5mの至近距離で撮影された迫力あふれるヒグマ!】
「作品として発表できるような写真が撮れるようになるまで、10年かかります」
地図を手に何度も山に入り、動物が撮影できるスポットを探して通い続ける—そんな長年にわたる活動があってこその作品。
撮影する中でも大切にしているのは、「動物」をただ追うのではなく、人々の文化に根付く自然や動物のあり方だといいます。
「先住民の方々が作り上げた文化が好きなんです。 今回は北海道ですが、沖縄にも通じるものがあります。
それは自然信仰。
自然や動物を神の総称として大切にしています。 アイヌの方々は、冬の厳しい寒さを超えて暮らしてきた。
生きるため、その知恵を自然や動物たちから得て、自然と共に生きてきたからこそ そういった信仰になっていったのだと思います」
動物写真は一期一会だと太田さん。
撮影ポイントに行ったからといって動物に会えるかは限らない。だからこそ10年かけて初めて撮影できた写真もあります。

今回の写真展では、そんな貴重な写真が一堂に会します。
太田さんがいらっしゃる時には、 写真の背景や動物の生態など、貴重なお話を色々お伺いできます

素晴らしい写真たちが掲載された写真集「カムイ 神々の鼓動」も販売中です。
(太田さんがご不在の際は、ギャラリースタッフにお声掛けください)
皆さまのお越しを、心よりお待ちしています。
平日・土曜は10:00~18:00まで(最終日は15:00) ※日曜は休館。