
広島といえば世界遺産でもある原爆ドームや宮島の厳島神社が有名ですが、観光を目的としたインバウンドが近年増加し、街に賑わいを見せています。そのエリアから北西部方面に安芸太田町という地域があります。町土のおよそ9割近くを森林で覆われた自然豊かなこの地をテーマとして選んだきっかけは、以前三段峡という景勝地を見ようと訪れた際、加計本通り商店街を通過した時の事でした。江戸時代に舟運が栄え発展を遂げた歴史を持つこの町の雰囲気からなんともいえぬ独特な空気感を感じたからです。それ以来、足繁く通ううちに多くの町民と出会い親睦を深め、見知らぬ場所を訪れてはドラマチックな数々の場面に遭遇し、四季折々の美しい風景を目の当たりにしては感動し、気づけば8年ほどの歳月を費やし撮影取材を行いました。密接に関わったこの地域の有意義な体験を、写真を通して皆様にご覧いただき何かを感じていただければ幸いです。
橋本清志
(出展枚数:カラー約40枚)