もうすぐ梅雨明け!じめじめした空気が早く無くなってくれるといいなと思います。
シリウスのある新宿御苑周辺が最近お昼の番組で取り上げられた関係か、いつもよりも街に人が多いように感じます。お洒落なお店も新しくできていたり、どんどん街も変わっていっています。ぜひ散策がてらシリウスにもお立ち寄りくださいね。
シリウスでは現在以下の展示が開催中です。
松井 正紀 写真展「Harlem, The community」
期間:2024年7月18日(木)~7月24日(水)

松井正紀さんは1962年の東京生まれ。
今回はアメリカのNYにある地区、ハーレムの姿を写し取った作品を展示します。

ハーレムはニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区北部に位置する地域。
ちなみにこの地区のハーレムの綴りは“Harlem”。女性が取り巻くような状況のハーレムの綴りはトルコ語で“Harem”なので、まったく別の言葉。もともとはオランダの移民がオランダの都市“Halrem”にちなんで名付けたそうです。

アフリカ系アメリカ人が多く住むこの地域はかつて危険地域としてガイドブックにも注意の記載がされるほど治安の悪い地域でしたが、最近では再開発も進み観光客も増えているといいます。
松井さんがハーレムを訪れたのは1984年22歳の時。ジャズの雑誌がきっかけでハーレムの存在を知り、以来何年もこの街を訪れるようになったそうです。
今回の展示は1984年から2020年までの記録。撮影当初のハーレムはスラムと言われ、黒人が多く住む街でした。街の中には料理店で働く中国人はちらほらいたものの、当時はまだアジア系の人は街に少なく歩いていると物珍しく見られたそうです。

いざ街に入ってみると以外と気さくな人が多くも、写真を撮ろうと声をかけると断られるので、松井さんは半年間滞在し現地に住んでいる人に認めてもらうため何度も何度も街に向かい、仲間になろうとしたそうです。次第にこうした松井さんの熱意と努力が伝わったのか写真を撮られせてもらえるようになったのだとか。

「最初は『FBIか?!』と言われることもありました。そんなわけがない何言ってるんだ(笑)と返すと、『英語が喋れないふりをして街にいることもあるんだ』と言われました。」
治安が悪いが故に私服警察が街を巡回し、取り締まられるも多く、ハーレムに住む人の警戒心の強さも伝わります。
とはいえ展示されている写真は笑顔を向けてくれているものが多く、心を開いてくれた時の人間の優しさが感じられます。

今回写真集も販売されています。
撮影時のストーリーも記載されていますので、ぜひお手にとってご覧ください。
皆さまのご来館お待ちしております。