
写真展案内
大阪という都会に住んでいてこんな事を言うのも変なのですが、私は人混みが苦手です。いろんな人達の様々な意識が激しく飛び交う中を歩いていると、それだけでぐったりと疲れてしまいます。なので、徒歩で目的地へ向かう際は、なるべく人気(ひとけ)の少ない路地や、シャッター通りになってしまった古いアーケード等を選んで歩くようにしてきました。
そんな裏道歩きをずっと続けてきた結果、いつしか用も無いのに路地裏を徘徊するという変な癖がついてしまいました。たぶん、他人に気を使わずに、自分のペースで自由に歩ける、この解放感が気持ちいいんだと思います。
これまでいろんな路地を歩いてまわり、心の自由を堪能してきました。それを特殊な趣味だと言われればそうかもしれません。けれど、その時嬉しがって撮った写真を友人に見せてみると、意外にも評判が良かったんですね。それならばと、もっと多くの人に写真を見て貰いたいという欲が頭をもたげて、今回写真展を開催する流れに至りました。
先にも書きましたが、特殊な趣味であるがゆえに、甚(はなは)だ独りよがりな写真ばかりになっているかもしれませんが、生暖かい目で見て頂き、ほんの少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
内容 : 西日本を中心に、いろんな街の路地裏を歩き回って撮影した、ちょっとレトロで黄昏れた街角スナップ集です。
(出展枚数カラー48枚)
増田貴大(ますだたかひろ)略歴
1980年 大阪生まれ
2003年 宝塚大学 造形学部美術学科 洋画コース卒業
2015年 ミオフォトアワードプライムにて個展開催
2016年 第11回名取洋之助写真賞奨励賞受賞
2017年 写真集「NOZOMI」出版[赤々舎]