
【ご来館の皆さまへのご協力のお願い】
・発熱や咳の症状、体調不良のある方は、ご来館をご遠慮くださいますようお願いいたします。
・ご入館の際はマスクを着用をお願いいたします。
・手指消毒液を設置しておりますので、ご入館時は手指の消毒をお願いいたします。
・他のお客様との間隔を空けるようお願いいたします。
・大きな声での会話はご遠慮ください。
・混雑時は入館を制限させていただくことがございますのでご了承ください。(出展者を含め25名を限度とさせていただきます。)
母親の出身地でもある笠岡諸島は岡山県の南西部、笠岡市沖合の有人島7つと多くの島々が点在し、美しい風景と古い歴史を有します。
当時日本は高度成長期で、忙しく働く親たちは度々子供達を里にあずけました。
夏休みともなると島は子供達で溢れ、今では想像できないほど活気がありました。
東京で生活をする様になっても、時々島を訪ねていたのですが、近年は高齢者と猫と空地ばかりが目立つようになり、50年以上の長い時間の経過を感じるようになりました。
ある時「今日は夢ウエルが来る日じゃ」と祖母は嬉しそうに話しました。
港に行ってみると、島の老人達が次々と見慣れぬ白い船のなかに消えて行きました。
福祉船(夢ウエル丸)は離島における福祉サービスを目的として、笠岡市により平成5年より運航を開始しました。
デイケア、入浴サービス、訪問看護を主に食事や理髪(初期)サービスもあり、その後約21年間、日替わりで各島(7島10港)を訪ねました。
当時島には高齢者がサービスを受けられる施設はほとんどなく、平均月に2度港にやってくる夢ウエル丸は、島民達から大変愛されました。
海の向こうからやって来て、楽しくて気持ち良く元気になれる船。 娯楽も少ない島では気分転換にもなり、そんな素朴な言葉を島民から度々聞かされました。
船は島の人達の健康管理以外にも、情報交換、コミュニケーションの場所でもありました。島の人達の生活はその顔に刻まれています。 そんな暮らしのなかで、楽しさと安らぎの時間を心待ちにしていたようで、私の祖母もその一人でした。
しかしながら地方が抱える人口減少や財政の問題はどこも同じく深刻のようです。
また島にはよりきめ細かいサービスを目的とした、新しい施設も徐々に整い、平成26年3月、多くの島民に惜しまれつつ、夢ウエル丸はその航海を終えます。
穏やかな瀬戸の海、夢ウエル丸は多くの島民に愛され、その役割を果たしたと思います
福祉船夢ウエル丸に集う島の人々と、変わりゆく島の記録です。
出展数 約50点。
古城 渡(コジョウ ワタル)
1960年 岡山県倉敷市出身。
1988年 岨野行雄氏に師事。同年古城渡写真事務所設立。
雑誌、PRを中心に活動。主に産業写真、農業、空撮他。
ライフワークとして瀬戸内の人々や京都祇園の家族など記録中。
東京都在住
*新型コロナウィルス感染症拡大防止策でギャラリー臨時休館により2020年6/4~6/10開催予定から会期変更
・発熱や咳の症状、体調不良のある方は、ご来館をご遠慮くださいますようお願いいたします。
・ご入館の際はマスクを着用をお願いいたします。
・手指消毒液を設置しておりますので、ご入館時は手指の消毒をお願いいたします。
・他のお客様との間隔を空けるようお願いいたします。
・大きな声での会話はご遠慮ください。
・混雑時は入館を制限させていただくことがございますのでご了承ください。(出展者を含め25名を限度とさせていただきます。)
写真展案内
祖母に手を引かれて、私が初めて笠岡諸島に連れて行かれたのは昭和38年頃でした。母親の出身地でもある笠岡諸島は岡山県の南西部、笠岡市沖合の有人島7つと多くの島々が点在し、美しい風景と古い歴史を有します。
当時日本は高度成長期で、忙しく働く親たちは度々子供達を里にあずけました。
夏休みともなると島は子供達で溢れ、今では想像できないほど活気がありました。
東京で生活をする様になっても、時々島を訪ねていたのですが、近年は高齢者と猫と空地ばかりが目立つようになり、50年以上の長い時間の経過を感じるようになりました。
ある時「今日は夢ウエルが来る日じゃ」と祖母は嬉しそうに話しました。
港に行ってみると、島の老人達が次々と見慣れぬ白い船のなかに消えて行きました。
福祉船(夢ウエル丸)は離島における福祉サービスを目的として、笠岡市により平成5年より運航を開始しました。
デイケア、入浴サービス、訪問看護を主に食事や理髪(初期)サービスもあり、その後約21年間、日替わりで各島(7島10港)を訪ねました。
当時島には高齢者がサービスを受けられる施設はほとんどなく、平均月に2度港にやってくる夢ウエル丸は、島民達から大変愛されました。
海の向こうからやって来て、楽しくて気持ち良く元気になれる船。 娯楽も少ない島では気分転換にもなり、そんな素朴な言葉を島民から度々聞かされました。
船は島の人達の健康管理以外にも、情報交換、コミュニケーションの場所でもありました。島の人達の生活はその顔に刻まれています。 そんな暮らしのなかで、楽しさと安らぎの時間を心待ちにしていたようで、私の祖母もその一人でした。
しかしながら地方が抱える人口減少や財政の問題はどこも同じく深刻のようです。
また島にはよりきめ細かいサービスを目的とした、新しい施設も徐々に整い、平成26年3月、多くの島民に惜しまれつつ、夢ウエル丸はその航海を終えます。
穏やかな瀬戸の海、夢ウエル丸は多くの島民に愛され、その役割を果たしたと思います
福祉船夢ウエル丸に集う島の人々と、変わりゆく島の記録です。
出展数 約50点。
古城 渡(コジョウ ワタル)
1960年 岡山県倉敷市出身。
1988年 岨野行雄氏に師事。同年古城渡写真事務所設立。
雑誌、PRを中心に活動。主に産業写真、農業、空撮他。
ライフワークとして瀬戸内の人々や京都祇園の家族など記録中。
東京都在住
*新型コロナウィルス感染症拡大防止策でギャラリー臨時休館により2020年6/4~6/10開催予定から会期変更