
日本航空写真家協会(JAAP)は、航空雑誌の取材や、航空会社、航空機メーカー等の広報写真の撮影、航空機を使っての撮影等に従事するプロ写真家の集団です。
航空といえば、それだけで社会的には専門性のある分野にとらわれるようですが、JAAPの会員は、軍用機、民間機、航空スポーツ(気球・グライダー・スカイダイビング等)など、さらに細分化された専門性をそれぞれが発揮して活動しています。
JAAPは1987年に設立され、現在会員数は11人、会友は9人となっています。アイデムフォトギャラリー「シリウス」様では、一般公募の優秀作も加え、隔年で日本航空写真家協会展「SKY MOMENTS」を開催させていただいております。今回の「SKY MOMENTS 2018」展では、様々な航空機の姿をとらえた全紙写真46点を展示いたします。
近年、デジタル一眼レフの発達と普及により、飛行機写真の愛好家は急速に増えています。特に女性の愛好家の増加が目立ちます。
航空自衛隊の基地などで行われる航空祭には、数千人もの愛好者が500mm、600mmという超望遠レンズを抱えて集まり、エアショーを見ることイコール写真を撮る、という状況です。また、成田や羽田など大空港の近傍やターミナル・デッキでは、平日休日を問わず、必ず数十人の愛好者が、離着陸する旅客機を追っています。
そうした飛行機写真愛好家の活動範囲も広がっています。今回一般公募作品26点中、4点が海外の航空ショー、および谷の訓練回廊における戦闘機の機動飛行等であり、4点が海外の空港の特性を活かした旅客機撮影、5点が国内外の空港における撮影条件が厳しい夜間の撮影となっており、いずれも高い撮影技術が必要なうえに、強い意欲と努力の成果が見られます。その他の作品も、撮影者自身が守備範囲と自認する地方空港・航空自衛隊基地等の特性を生かした作品です。
JAAPの写真展に参加することは、日本のハイエンドの飛行機写真愛好家の大きな目標になっているように思います。
JAAPは写真内容を高めたいと願う飛行機写真愛好家に呼びかけ、講習会を行い、撮影時の着眼点、陥りやすい問題点の克服、画像補正技術の実際等を語ってきました。こうした場では、参加者相互に作品を見せ合うことにより、独りよがりを脱し、さらなる撮影意欲を高める効果を生んでいます。
今回の写真展も、展示者全員が同じ全紙写真1点で作品を見せるということから、「アマ・プロ同じ土俵で1点勝負」としています。プロもハイエンドのアマチュア諸氏の作品的勢いに気圧されるかもしれません。しかしそれもよし。案外、明日の作品作りへのいい影響力となるように思います。
日本航空写真家協会会長 瀬尾 央
航空といえば、それだけで社会的には専門性のある分野にとらわれるようですが、JAAPの会員は、軍用機、民間機、航空スポーツ(気球・グライダー・スカイダイビング等)など、さらに細分化された専門性をそれぞれが発揮して活動しています。
JAAPは1987年に設立され、現在会員数は11人、会友は9人となっています。アイデムフォトギャラリー「シリウス」様では、一般公募の優秀作も加え、隔年で日本航空写真家協会展「SKY MOMENTS」を開催させていただいております。今回の「SKY MOMENTS 2018」展では、様々な航空機の姿をとらえた全紙写真46点を展示いたします。
近年、デジタル一眼レフの発達と普及により、飛行機写真の愛好家は急速に増えています。特に女性の愛好家の増加が目立ちます。
航空自衛隊の基地などで行われる航空祭には、数千人もの愛好者が500mm、600mmという超望遠レンズを抱えて集まり、エアショーを見ることイコール写真を撮る、という状況です。また、成田や羽田など大空港の近傍やターミナル・デッキでは、平日休日を問わず、必ず数十人の愛好者が、離着陸する旅客機を追っています。
そうした飛行機写真愛好家の活動範囲も広がっています。今回一般公募作品26点中、4点が海外の航空ショー、および谷の訓練回廊における戦闘機の機動飛行等であり、4点が海外の空港の特性を活かした旅客機撮影、5点が国内外の空港における撮影条件が厳しい夜間の撮影となっており、いずれも高い撮影技術が必要なうえに、強い意欲と努力の成果が見られます。その他の作品も、撮影者自身が守備範囲と自認する地方空港・航空自衛隊基地等の特性を生かした作品です。
JAAPの写真展に参加することは、日本のハイエンドの飛行機写真愛好家の大きな目標になっているように思います。
JAAPは写真内容を高めたいと願う飛行機写真愛好家に呼びかけ、講習会を行い、撮影時の着眼点、陥りやすい問題点の克服、画像補正技術の実際等を語ってきました。こうした場では、参加者相互に作品を見せ合うことにより、独りよがりを脱し、さらなる撮影意欲を高める効果を生んでいます。
今回の写真展も、展示者全員が同じ全紙写真1点で作品を見せるということから、「アマ・プロ同じ土俵で1点勝負」としています。プロもハイエンドのアマチュア諸氏の作品的勢いに気圧されるかもしれません。しかしそれもよし。案外、明日の作品作りへのいい影響力となるように思います。
日本航空写真家協会会長 瀬尾 央