
三人あるいは四人で三浦半島を訪れてからもう何年が経っただろうか…。
濱田さんが懇意にしている漁師ご夫妻のもとへ撮影かたがた新鮮なワカメやメザシを手に入れようと気軽に出かけて行ったのが始まりだった。
また、三人はフォーサーズのオリンパスカメラを使っている共通点があったので、不慣れなデジタルカメラの操作や情報を語り合い、しばらくは年寄りのリハビリ気分で撮影行を楽しんでいました。
グループで行くと往々にして磁場の強い人に引き寄せられ、同じような写真を撮ってしまうのが一般的です。ところが互いの写真を見せ合ううちに、その場の空気を共有しているにもかかわらず三人の撮る視線が異なっているのに気づきました。
それ以来電車の往き帰り、バスの中、歩きながらと写真の話し、カメラやレンズのこと、互いの心情などとりとめもない話題で盛りあがっていきました。
ゆったりした会話が幾度となく繰り広げられている時、この歳になって初めて「発車のベル」が聞こえた気がしました。
同じ場所、同じ時間を共有する三人がセッションをすれば互いの信条を垣間見せながら写真の拡がりをより感じてもらえるのではないか、そんな想いにかられ三者三様の青春を紡いでみました。
写真家 上野敏男 『月(つき)立(たち)のゆくえ』(モノクローム20点)
濱田 昇 『陽(ひかり)のゆくえ』(フルカラー20点)
三浦和人 『地(つち)のゆくえ』(フルカラー20点)
濱田さんが懇意にしている漁師ご夫妻のもとへ撮影かたがた新鮮なワカメやメザシを手に入れようと気軽に出かけて行ったのが始まりだった。
また、三人はフォーサーズのオリンパスカメラを使っている共通点があったので、不慣れなデジタルカメラの操作や情報を語り合い、しばらくは年寄りのリハビリ気分で撮影行を楽しんでいました。
グループで行くと往々にして磁場の強い人に引き寄せられ、同じような写真を撮ってしまうのが一般的です。ところが互いの写真を見せ合ううちに、その場の空気を共有しているにもかかわらず三人の撮る視線が異なっているのに気づきました。
それ以来電車の往き帰り、バスの中、歩きながらと写真の話し、カメラやレンズのこと、互いの心情などとりとめもない話題で盛りあがっていきました。
ゆったりした会話が幾度となく繰り広げられている時、この歳になって初めて「発車のベル」が聞こえた気がしました。
同じ場所、同じ時間を共有する三人がセッションをすれば互いの信条を垣間見せながら写真の拡がりをより感じてもらえるのではないか、そんな想いにかられ三者三様の青春を紡いでみました。
写真家 上野敏男 『月(つき)立(たち)のゆくえ』(モノクローム20点)
濱田 昇 『陽(ひかり)のゆくえ』(フルカラー20点)
三浦和人 『地(つち)のゆくえ』(フルカラー20点)