
アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、創作意欲あふれる若手写真家(39歳以下を対象)に作品発表の場として当ギャラリーの写真展枠などを提供する支援プロジェクト「プロキオン・フォース」をスタートいたしました。
今回、勝浦 裕さんの写真展を支援・開催します。
写真展案内
外国を旅していると、物乞いの人を目にすることがある。大抵彼らがいるのは、有名な観光地や繁華街、市場や駅などである。私はそうした人々を数年間に渡って撮り続けてきた。なぜか、何百年の歴史を持つ文化遺産よりも、その片隅で座る人々の方に関心が向いてしまうのだ。
彼らも多くの競争相手がいる中で、厳密に決められたテリトリーを守りながら商売をしているにすぎないという見方もあるし、その多くが、子供や老人、体の不自由な人など社会的な弱者であることも事実である。だが、彼らを被写体としてシャッターを押し続けていると、その中にも様々な人がいることが分かる。仕事と割り切っている人、本当に貧しい人、長年やっている人など、実に多様である。図太いヤツもいれば、天使のような微笑みを浮かべる者、希望のない瞳を持つ子供もいる。
本展は、彼らについて「路上の人々」と題し、10カ国の性別や年齢を超えた様々な人々と向き合った。普段、私たちは、彼らのことをあまりはっきりとは見ない。じろじろ見ては気まずいし気の毒だから、小銭を寄付したとしても、できるだけ目を合わさないようにする人が多いのではないだろうか。だからこそこの機会に、各被写体の表情や仕草から、その境遇や生き様を想像し、感じ取って貰えると幸いである。
モノクロ 40枚程度
今回、勝浦 裕さんの写真展を支援・開催します。
写真展案内
外国を旅していると、物乞いの人を目にすることがある。大抵彼らがいるのは、有名な観光地や繁華街、市場や駅などである。私はそうした人々を数年間に渡って撮り続けてきた。なぜか、何百年の歴史を持つ文化遺産よりも、その片隅で座る人々の方に関心が向いてしまうのだ。
彼らも多くの競争相手がいる中で、厳密に決められたテリトリーを守りながら商売をしているにすぎないという見方もあるし、その多くが、子供や老人、体の不自由な人など社会的な弱者であることも事実である。だが、彼らを被写体としてシャッターを押し続けていると、その中にも様々な人がいることが分かる。仕事と割り切っている人、本当に貧しい人、長年やっている人など、実に多様である。図太いヤツもいれば、天使のような微笑みを浮かべる者、希望のない瞳を持つ子供もいる。
本展は、彼らについて「路上の人々」と題し、10カ国の性別や年齢を超えた様々な人々と向き合った。普段、私たちは、彼らのことをあまりはっきりとは見ない。じろじろ見ては気まずいし気の毒だから、小銭を寄付したとしても、できるだけ目を合わさないようにする人が多いのではないだろうか。だからこそこの機会に、各被写体の表情や仕草から、その境遇や生き様を想像し、感じ取って貰えると幸いである。
モノクロ 40枚程度
勝浦 裕 略歴
1976年12月2日 山口県下関市出身 東京大学文学部卒業 映像ディレクター。映像制作会社にてCMやPVなどを演出。仕事の合間に、カメラを片手にふらっと出かけ、世界を旅しながら写真を撮り溜めている。今回が初めての写真展となる。