
私は宮城県の田舎で育ちました。小学校時代は、終戦後の荒んだ時代で、見渡す限り山と川・田畑に囲まれ泥んこまみれになって朝早くから夕方遅くなるまで野山を駆け回って遊んだ時期です。中学生になると、子供たちも風呂焚きや牛や馬への草刈などの仕事の分担が決まっており、学校から帰るとすぐ、それらの仕事が毎日の日課になっていたものです。
卒業後は、各々進む道が分かれ、私は仙台に進学し、その後、町での生活をするようになり、現在に至っております。
今では、その時代の佇まいや光景を殆ど見ることができなくなりましたが、そんな自分の人生を思い出しながら、自作ピンホールカメラで追ってみました。
あの時代の生活や環境などの空気を断片的にでも感じていただければ幸いです。
*宮城県・山形県・東京都などで撮影しました。当時の生活・風習・情景などを思い出しながら5年ほど前から追っかけたものです。 (モノクロ40点)
作者略歴
1941年 満州国鞍山市(中華人民共和国)生まれ 1996年 趣味として写真を始める 1999年 「日本の自然」 に入選 2003年 第28回 「視点」 に入選 2004年 第29回 「JPS展」に入選 2005年 第33回 「APA展」に入選 2011年 第36回 「JPS展」に入選 個展 2000年・2002年・2004年・2008年・2009年・2011年・2013年に開催