

スポーツ写真でデビューしてから45年の歳月が過ぎ去った。光陰矢のごとし、改めて時の過ぎていく早さに驚かされる。写真界もフィルムからデジタルへ、瞬く間に変わって行った。今の時代デジタルなくしてスポーツ写真はあり得ない。表現そのものは今も昔も変わることはないのだが、誰でもデジタルカメラを手にすると写真は簡単に写ってしまう。だからこそ、自分なりの作風を考え、強く意識して、被写体にチャレンジしている。デビューした当時を思い出しながら、原点に戻り、デジタルで再挑戦している自分がいる。今回の写真展は「瞬」をテーマに、スポーツの「瞬間や感動」「究極の肉体美」「喜怒哀楽」「スターの肖像」「イメージ」等、フィルム時代に作り上げた作風にチャレンジした、近年に撮り下ろしたものを中心に発表します。70歳を過ぎてスポーツを撮っていられることは、多くの皆様のお蔭。感謝申し上げます。
水谷 章人(みずたに あきと) プロフィール
1940年長野県飯田市生まれ。1965年東京綜合写真専門学校卒業。
以後、スポーツ専門のフリーランスカメラマンとして現在に至る。
[写真集・図書・ビデオ]
1976年 スポーツ写真集「極限の形象」スキージャーナル
1987年 スポーツ図書「水谷章人のスポーツ写真入門」実業之日本社
2011年 写真集「美しき表情の妖精たち」日本写真企画
その他、写真著書、共著多数
[個展]
1970年 「限界に挑むスキー」富士フォトサロン
1986年 「1200ミリの世界」キヤノンサロン
1997年 「光と影そして風」富士フォトサロン
2004年 「スターの肖像」JCIIフォトサロン
2010年 「我が故郷伊奈路」キヤノンギャラリー
その他、グループ、共同展多数
[受賞]
1981年 第12回講談社出版文化賞受賞
2002年 第3回飯田市藤本四八写真文化賞受賞
2007年 2007日本写真協会賞 作家賞受賞
[所属団体]
日本スポーツプレス協会会長 日本写真家協会会員 日本写真協会会員
日本写真芸術学会会員 国際スポーツプレス協会会員