国境なき子どもたち(KnK)写真展2018

「Class Rooms~子どもとしての時を過ごす場所~」

2018/09/13 ~ 2018/09/19

Vol737
認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)は、ストリートチルドレンや人身売買の被害にあった子ども、大規模自然災害や国内騒乱で不安定な状況下にある子どもなど、世界各地で困難な状況にある青少年を支援する国際協力NGOです。1997年に世界の子どもたちと「共に成長する」ことを理念に活動を開始し、現在は7の国と地域で活動しています。
日本の人々、特に若い世代に海外の子どもたちの現状を伝えることを目的に、2004年以降、プロの写真家を起用し毎年写真展を開催しています。

■写真展に寄せて
KnKに関わって20年、私は海外の活動地を訪れ多くの子どもたちと出会ってきた。子どもたちは英語が話せず、私も現地の言葉が話せない。それこそ身振り手振りで接していった。何年も通い続けるうちに子どもたちは逞しく成長し、今では家庭を持つ者も少なくない。「貧しい生活はしたくなかったから必死に勉強したんだ。朝4時から学校に行くまで勉強して、夜は12時まで勉強したよ」と、カンボジアの青年が流ちょうな英語で話してくれた時は、涙が出るほど感動したのを覚えている。
勉強するには何が必要だろうか。文房具?それとも学校?今を生きるために働いている子どもが学校に通うことは私たちが想像しているよりも困難なことだ。しかし、1日にわずかでも勉強のための時間を割くことができれば、たとえ学校に通わなくてもそこが子どもたちの「教室」だ。「教室」では勉強に限らず、音楽、美術、スポーツ、遊び、そして子どもが望めば、何でもできる自分だけの「時間」を過ごすことができる。世界では子どもたちが様々な環境の教室で時間を過ごしており、その毎日が彼らに将来への道を切り拓いている。
世界の子どもたちの現状を目の当たりにして自分の無力さを感じることもある。逆に、キラキラした目で一生懸命頑張っている姿に感動することもある。こうした子どもたちの姿をもっと多くの人に伝えたい。そういう思いで2年前から本格的にフォトグラファーとしての活動を始めた。「写真で世界を変える」ほどの自信はないが、この写真展を通じて子どもたちの人生をより良くしたい。
フォトグラファー清水 匡 (カラー約60点)

清水 匡 (しみず きょう)略歴

KnK職員兼フォトグラファー 千葉県在住 www.kyoshimizu.jp
神田外語大学卒業。自然映画会社でカメラマンを務め『NHKスペシャル』や『生きもの地球紀行』などの制作に携わる。渡英し介護職に従事。帰国後、国境なき医師団日本の映像部にてアフリカやアジアの現場の撮影・編集を担当。2003年より国境なき子どもたちに勤務。広報、プロジェクト調整、組織運営を担う傍ら、フォトグラファーとして活動している。
受賞歴:日経ナショナルジオグラフィック写真賞「ピープル部門」優秀賞(2015年)、第63回ニッコールフォトコンテスト第2部・カラー部門推選(2015年)、第24回酒田市土門拳文化賞奨励賞(2018年)
共書:『ぼくは12歳、路上で暮らし始めたわけ』(国境なき子どもたち著/合同出版)

アクセス

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住所

〒160-0022
東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
TEL:03-3350-1211
FAX:03-3350-1240
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車

アクセス良好

開館時間

開館時間 : 10:00~18:00
(最終日 : 10:00~15:00)
休館日 : 日曜日・祝日の一部(お問い合わせください)

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